先日のレッスン中、ある女の子(小学校3年生、以下Aちゃんと呼びます)にこう言われました。
『弟(年長さん)は、走るのが私と同じくらいなんだよ。』
レッスン中でバタバタしていたのもあって、その時は軽く受け流したこの言葉が、
なぜかとても頭に引っ掛かりました。
Aちゃんとしては、弟の足の速さを素直に喜んでの言葉かもしれないし、もしくは、
自分は年上なのに弟と同じくらいなのが悔しいという意味合いだったか、本心は定かではありません。
ただ、Aちゃんに、今、私が伝えたいのは、
『弟くんの足が速くなったのは、Aちゃんのおかげでもあるかもしれないよ。』
ということです。
世間的に、第2子、第3子は、『要領が良いね』と言われることがあるように思います。
幼いころから自分でできることが多かったり、おしゃべりが上手だったり、
足し算・引き算・かけ算などが早い時期からできたり…
運動に関しても、教えていないのにパッとできたり、教えたらすぐできたりということも。
我が家も、第2子、第3子、第4子となるにつれて、
「えっ?もうそんなことできるの?」
という場面が出てきたように感じます。
なぜ、第2子、第3子は要領が良くなるのか。
私なりに考えた答えは、
『“リズム能力”を鍛えるべきときに、お手本となる存在が常に近くにいたから』
ということです。
コーディネーショントレーニングにおいて鍛えることのできる“リズム能力”は、
いわゆる『真似っこする能力』です。
コーディネーション能力の中で一番先に身につき、鍛えるべき能力とされています。
この『真似っこする能力』を鍛えるべき時期に、マネできる存在が近くにいたということ、
しかも、それが良いお手本であったことで、様々な能力や運動を鍛え、身につけやすくなり、
それが『要領の良さ』として現れているのではないでしょうか。
Aちゃんが弟くんにとって『(走ったり跳んだり投げたりといった動きの)良いお手本』を見せ続けてきたことで、
弟くんの能力が早いうちから鍛えられ、いろいろなことを吸収しやすくなっているのではと推測しています。
だから、
『Aちゃん!弟くんの素晴らしさは、あなたの素晴らしさでもあるんだよ!』
私はそう信じています。
今度、Aちゃんに会えたらこの話をしたいなと思います(^^)
読んでいただき、ありがとうございました(^^)