オイラ陽気なイタロ・ジャッポネーゼ■ミラノ -25ページ目

サローネ・レポ2、ちょっと不安な幕開け前日

Salone 01夕方、さて動き始めようという頃に、雨が降り始めたスタート。
まずは招待状を持っていた中央駅横の、もと郵便局だった空間での cappelliniPoltrona Frau のオープニング・パーティ。
昔、持っていた図鑑に郵便局の仕分けのシステムが図解されていたのが大好きだったんだけど、まさにその世界、縦横無尽に走るダクトやレールがとても面白い空間を作っている。
肝心のプロダクトには目新しいものもなく、拍子抜けする。

○○設計事務所の者だけど。

ちょっと名のあるデザイナーの元でこの間まで働いたいた同僚。
そのネームバリューを駆使して、招待状がないと入れないところまでずんずん入って行ってしまう。
フォーリ・サローネで欠かせないトルトーナ地区に場所を移して、開いているところを片っ端から覗いてみる。

4人の建築家による、4つの住宅のプロジェクトの展覧会。
Le CorbusierLuis Barragan の写真をメインに図面や模型の展示が嬉しい。
狙っていたスーパースタジオは見れなかったけれど、ピッティ・リヴィングと名付けたグループの展示には興味を惹かれるものもあった。

Salone 02ただし、今日は本当の前夜祭ということもあって、ただのパーティー、というところも多く、期待して行くと拍子抜け。
これまでレベルの高かったところが、イマイチだった事もあって、ちょっとだけ心配な今年のサローネ前夜を迎える。





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サローネ・レポ1、アンダーグラウンド・ナイトから

ozmoあぁ、毎年話題になるけど逃しちゃうんだよな。

2日も前の今日、フェスタ(パーティ)が企画されているのを聞いて、同僚が言う。
別の同僚がなんだかすごい情報通で、インターネットで次から次へと今日明日のイベントを見つけてくる。
そう、まとまっているようで、いろんなグループが企画しているイベントは、ある程度、名前くらいを知っていないと詳しい情報を得られないのだ。

きっとあの通りのデカいディスコテッカ(イタリアにクラブという言葉はない)じゃない?
それにしては地図検索では変なところが出てくるね、と言いながらも現地で会おうという事に。

到着してみて驚いた!
中央駅から伸びる線路の高架下の「トンネル」を通行止めにして、そこがフェスタ会場になってるのだ!!
いわゆるトンネルの照明、あのオレンジのランプの下で、ひしめく人並みも全部オレンジ
視覚的にとっても面白い空間になっている。

デザインと何の関係があるかって?
一応、デザイン活動をするグループが主宰ではあるけれど、学園祭の前夜祭の状態だよ。
そう、そこにいるだけで、自分がすごくおっさんに思えるくらい、若い!
それに見合う年齢の同僚はハマってもいたけれど、それなりに、でもかなり楽しんで、
あとは若い人たちにまかせておきました。

うーん、こんな幕開け、でも、明日のイベントはかなり期待出来そうなのだ。



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サローネ(ミラノ国際家具見本市)へのカウントダウン

キラ 今年もサローネが始まろうとしている。
毎年4月の中旬に行われるこのイベントは、フィエラ(見本市会場) で行われていたものが元々だか、最近はミラノの街中でフォーリ・サローネ (サローネの外と言う意)として、インテリア関係のショールームを始め、イベント会場、各ショップなどあらゆるところでいろいろな展示・イベントが催される。
そして、去年からは東京でも開催されるデザイナーズ・ウィークとしてのくくりでもイベントも行われるようになった。
(これはあまり定着せずに、知られていないようだが)

このことからもわかるように、最近では家具とは関係のないブロダクトの出展も多く、規模も大きくなる一方。
東京デザイナーズ・ウィークで出していた、「日刊ブルータス・カーサ」にあたる、ABITARE誌の日刊新聞も、規模が大きすぎて取材しきれないと、昨年から週末の出版をやめてしまったほどだ。

レポートというほどでないにしても、毎日見たものを何か書いてみようと思っている。
シンプル・モダンから、アンティークやゴージャスなものに移行しつつあるインテリアの流行も、今年はもっと見えてくるかもしれない。
4月13日~18日までの日程に前後してすでに今日からイベントを始めるところもある。
なんだかこの時期、いつもワクワクしている。



サローネはこうして回れ!情報の集め方やここ2年の傾向はこちら
ミラノ・サローネ2003  と ミラノ・サローネ2004



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もったいないオバケがでるぞ!

C.so P.ta Ticinese 気の置けない友人たちと、メキシコ料理を食べに行こうと集まった土曜日、一度やんでいた雨がまた降り出して、帰る頃には土砂降りだった。
最寄りまで送ってもらってトラム(市電)を待っている間、ウソのようにやんでしまって、腹ごなしに歩いて帰る事にする。

朝寝坊を決め込むつもりだった日曜日、何を思ったのか目覚ましをセットしてしまい早くから起こされる。
二度寝をしようにもマラソンの為なのかヘリがやかましく飛んでいて、でも曇り空の向こうにアルプス山脈の部分だけ晴れていて、光の帯が出来ている。
爽やかな目覚めというい事にしよう。

買い出しの途中、強烈に目にとまるポスターを見つける。
パスクワ(復活祭)に食べる習慣があるからか(2週間も前だがそんな前からあったのか!?)、かわいらしい子羊ライオンが食い散らかしたような子羊の写真。
たすけて、たすけて!もうぼくたちを食べないで!!

街中にこんなグロテスクなポスターがある事もショックだが、こんなやり方が動物愛護といえるのだろうか。
毎年12月、スカラ座のこけら落とし公演の日には、毛皮を来てくるブルジョワたちへのアピールで裸に血を表現したペンキをかぶったり、年々過激なそのデモも問題になっている。
シエナのカンポ広場で毎夏催される伝統行事の競馬競技パリオでは、骨折するレース馬の運命を巡って、この行事の廃止を唱う。
犬肉を食べる文化を持つ韓国やクジラ肉を食べる文化をもつ日本を、ただ野蛮とやり玉に挙げるのは欧州全般と言えるのか、イタリアの馬肉を食べる地域を非難する理由が、牛や豚と違って頭がいいから、とだけ言うのには眉をひそめた。

ベジタリアンと呼べるのか、生き物を殺して食べる事に耐えられなくなった人が、ある日、植物も生きている事に気が付いて何も食べられなくなったという話は本当なのか。

この間、「寄生獣」というマンガを読んだ。
怖いだけのSFホラーかと思っていたら、人間に寄生して人間を食べる生物が言う。
食物連鎖の頂点にいると思っていた人間を食べる生物が産まれただけ、他のあらゆる動物を殺して食べてきた人間が我々を非難するのはおかしい。
ずっと考えさせられるストーリーだ。

一部とは思いたいが、ヨーロッパの人たちが、割と簡単に食べ物を捨てるのは、来た当時から気になっていた事だった。
外で食べていても、ダイエット中だから、お腹があまりすいていないから、そんなのは注文の時点でわかっている事だ。

そうしないではいられないのだから、それを無駄にしない事が、タダひとつボクたちに出来る事だと思う。



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著者: 岩明 均
タイトル: 寄生獣―完全版 (1)
「人生、2度目の衝撃でした」??鶴見俊輔氏(哲学者)、驚愕!!

ローマ法王が残してくれたもの

al Vaticano 24月8日の今日、ジョヴァンニ・パオロ2世(セコンド)の葬儀が行われた。
始まりの10時になると、普段は聞こえてこない鐘が鳴り響き、ヴァチカンに行けない自分が恥ずかしい、そういう同僚とテレビの前で参列する。

ボクの場合は今回初めて知った彼の功績の方が多くて、興味の方が大きくてこの一連のニュースが気になっている訳だから、あまり誉められたものではないけれど、それでも弔う大きな気持ちを持っているのが自分でも不思議に思う。

法王が亡くなってから今まで、ヴァチカンを訪れた人が300万人を超えるそうだ。
その影には、ボランティアの献身な働きもあり、まるでイエス・キリストが降臨したんじゃないかと思うほど、という印象を持つ人が少なくない。

al Vaticano 12000年の1月2日、旅行で友達とやってきた弟を伴って、ヴァチカンの新年の行事に参加した事がある。
遠くに見えるパーパ(ローマ法王)はおぼつかない足取りながら、聖年だった事もあり普段よりさらに沢山の人に囲まれて祝福をしてくれた。

昨日やっと公表された遺書では、生まれ故郷のポーランドでの葬儀、書き残したものを焼却するように、と希望していたという。
神格化を嫌ったのだろうか。

信仰心が薄い若者が増えて行く事に危機感を感じるのはどの宗教も同じだろう。
葬儀にもカトリックだけでなく、彼が生前交流を持ってきた様々な宗教の人達が参列している。
テロリストにとっては大きなチャンスだからとも言われ、心配する人もいたのだけれど、イスラム教からも多数の参列者がいた事は興味深い。

今のボクたちにとって、なにか大きな、大切なものを残してくれた人なんだと思う。
だから、宗教に関係なく、ありがとうと言いたい。



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めっちゃ頭に来た!

0009

マックユーザーに推奨しているNetscapeで書いていて、消えた。
Amazonのリンクボタンをクリックしても、アプリは落ちる。
やりたくても未対応で出来なかったサイドバーのレイアウト変更だけはできたけど、使い物にはならない。
最初からマックユーザーは相手にしてなかったんだ。
今日、嬉しいコメントとかTBとか貰ってなかったら、アメブロ速攻辞めてたよ。

最初からバンドルされている OS X + Explorer に対応してないのもものすごくギモンだし、ちょっと真剣に考えて欲しかった。
今日載せる予定だったのは、また明日。

Macの動作状況について


Macの動作環境 No.2





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ミラン・ダービーに燃えている

Intel x Milan 1

今日はミラン・ダービーがあるから。

子供の迎え(イタリアでは小学生までは保護者の送り迎えが義務づけられている)や、ベビーシッターの手配を仕切り直す同僚。
ミラノ、サン・シーロスタジアムの近所に住んでいたり、その辺りを通勤で通る場合には、重要なカルチョ(サッカー)の日程をある程度把握している必要がある。
平日ならだいたい8時頃のキックオフを基準に上手く予定をたてて動かないと、ヘタをしたら身動きが取れなくなっちゃうのだ。
中でもミラン・ダービーと呼ばれるインテル vs ミランの試合では(同じ年のチームの対戦をダービーと呼ぶ)、それはそれは大混乱を呼ぶ。

ウチの下にあるオステリアでは、テレビ観戦もできるんだけど、ミランにとって大切な試合があるときはスグわかる。
旗立て応援しちゃうんだもん。

Intel x Milan 2

特に今日の試合はリーグの順位にも絡んで大切と見えて、スポーツ新聞でもないのにポジション解説付きででっかく掲載されているのは目をひいた。

上の階にもミラニスタが住んでいて、点が入れば床は叩くわ、バルコニーから吠えるわの大騒ぎ。 たった今 2-0 で勝ったら、どこかでホーンが鳴っている。

帰ってきてテレビをつけた瞬間に、シェフチェンコの見事なシュートも見れて、ボクもちょっぴり参加した気分で楽しんだのでした。



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セレブの日常をパパラッチ!?

Paolo

いい雰囲気の風景を見つけたらよくシャッターを切るのだけれど、その風景に人物を入れるのが好きだ。
この間、子連れのカップルが散歩をしているのを入れて撮った後、彼等が横を通り過ぎて行って驚いた。
お笑いコンビ、パオロ&ルカのパオロだったから。

プライベートの彼はとてもおだやかな顔をしていて、TVで見るちょっと騒がしい人物像ともずいぶん違う。
奥さんの方が、ちょっぴりレンズを睨んでいるのは、彼を狙ったと思ったんだろうなぁ。

その前には、アルド・ジョバンニ・ジャコモのジャコモが普通にお店から出てきて、ジャ~コミ~ノ~!ノン・チ・ポッソ・クレ~デレ~!!
(コンビの一人の芸風、信じらんねぇ!、という意味)
思わず叫んでしまいそうになるのを必死でこらえる。
携帯でお話中じゃなかったら、話しかけてみたかったな。

スティングとかナカタとか松嶋菜々子とか、ジョージ・クルーニーとかヴィエリとエリザベッタとか、友人たちが見かけるもっとセレブらしい人達にはちっとも遭遇出来ないのだが、足を踏んでスミマセンと言った相手が有名俳優なのを知らずに周りを驚かせた友達よりはマシか!?

見つけても騒いだりする事はないけれど、口を開けて驚いた顔なのはわざとじゃないから許してね。



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天使と悪魔のような…

Papaローマ法王が亡くなって、次の法王選出の選挙コンクラーベが始まろうとしている、そういうシチュエーションから始まるダン・ブラウン著「天使と悪魔」。

これを読み終わったばかりなおかげで、ニュースに出てくる沢山の独特な単語も理解出来ている。

亡くなった直後の私室の様子や、その後、大統領や首相を始め弔問に訪れる特別な人達の様子もメディアに乗って、今日の新聞の一面は、その写真が大きく載っているのにはかなり驚いた。

これらには、イタリア人も驚いた人が多い。
民衆とともにあるバチカンを押し出す、法王の求めるところだったのかも知れないけれど、今までにはなかった、どちらかといえばあり得ない事でもあるらしい。

ミラノの大司教は、株を下げて候補から漏れたとか、次の法王の候補の話題も気になるところ、今日になって、元同僚の祖父の訃報まで聞く事となった。

「ローマ法王と一緒に行っちゃったわ」
心強い同胞が出来たと思えば、少しは家族も救われているだろうか。



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著者: ダン ブラウン, 越前 敏弥
タイトル: 天使と悪魔(上)
著者: ダン ブラウン, 越前 敏弥
タイトル: 天使と悪魔(下)

ミラノ・スタイルのブランチ

Albero di ?

ポカポカ陽気の日曜日、誕生日のお祝いをブランチで、とひさびさにナビリオ運河沿いに集まる。
このミラノ・スタイルのブランチ、元はちゃんと遅めの昼をかねた朝ご飯だったはずだが、いつの間にかセット・メニューのお昼ごはんをこう呼ぶようになっている。
ここ5年ほどで浸透した、新しい生活スタイルと言える。

日曜しかやらないサービスだし、ちょっとした晩飯並みの価格のせいもあって、あんまり大歓迎ではないけれど、たまのきもちのいいお天気にこういうのも悪くはない。

毎週は教会に通わない連中も、今日はさすがにミサに出てきたらしい。



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