motoNSXfanのブログ

 アニメ『オーバーテイク!』がF4を題材にしていると聞き、第1話から2話を見ました。サーキットの再現度が高くて素晴らしいと思いました。しかもキレイで整っていてスタイリッシュで、憧れの世界。このアニメの製作意図が、サーキットにレース見に来て、ということならばっちり成功していると思います。観客にとってサーキットの良さというのは迫力やカッコ良さを直接感じられるということだと思います。選手の心情や考えや戦略は外からは余りわからないけれど、その手がかりはサーキットでなら生で得られるわけで、ホームストレートならピットサインを見たりもできるし、テレビだと自分が注目している選手やチームをカメラが追っかけてくれる訳では必ずしもないですからね。アニメではF4の選手である悠がリタイアに終わったレースの後、悔しくてトランポの陰で泣く、その姿に心を動かされた主人公が思わずカメラのシャッターを切ります。こんなに泣くものかな、とも思うのですが、2016年のF4最終戦もてぎのレース後、マシンから降りた選手たちのうち何人かは号泣していたのでした。一人だけ晴れ晴れと表彰式に向かったのだけれど、表彰台に向かう他の2人は止まらない涙でした。この世が終わった、人生が終わったというように。別に人生が終わったわけでもないだろうに、まだ若いんだし、と部外者の私は思いましたが、考えてみればもうここから先へは進めない、レース人生の終わりだったんでしょうね。レース、人生、レース人生はそれぞれ全く同じではないけれど、彼らにとっては全く同じ意味だった。