以前のブログで、『私は基本的に怒らない』と言いましたが、厳しい口調で指摘したり、時には大きな声を出すこともあります。

『いや、それ、怒ってるよ』というとこであれば、怒ってることになりますね。

ただ、なんでもかんでも言うわけではありません。

私が重視しているのは、プロセスです。
言われたことを理解し、実践した結果がうまくいかなかった。
あるいは、理解していることや実践しようとしているのが見受けられれば、たとえうまくいかなくても怒りません。

逆に、プロセスが全然ダメで、たまたまうまくいったプレーは、良しとせず、しっかり指摘するし選手に気付かせます。

やる気がなかったり、一生懸命やってなかったり、雑なプレーだったり、何度も同じミスを繰り返したり、準備不足や不注意によってうまくいかなかった時は、厳しく指摘します。


ただ、怒るポイントはしっかり見極めます。

例えば、ラストボールが返せなかったという場合、それまでの経緯はどうだったのか?
ファーストレシーブはどうだったか…
トス、二段トスや繋ぎはどうだったか…
そこに問題があれば、そこをしっかり指摘します。

ラストボールを返せなかったことを怒っても、ラストボールを返せるようになるだけです。

私は、しっかり攻撃までできるようにしたいので、パスを丁寧に返し、いいトスをスパイカーに繋げられるように指導します。

練習試合や試合などを見ていて、そこ怒る? そんなに怒る?という監督さんはいます。

間違ってるということではなくて、自分とは違うなぁと思いながら見ています。
選手がかわいそうと思いながら…。

今のチームはけして強くありません。
スゴい選手がいるわけでもありません。
当然、負けることも多いです。
でも、リズムが良ければ、流れがウチのチームにあれば、勝てる試合も沢山あります。

選手には何度も言っていることですが、1点取るべきところで確実に点を取ること。
チャンスボールが入ってきたら、絶対得点に繋げる。
不用意なサーブミスはなくす。
『簡単なプレーほど、慎重に丁寧に確実に!』 です。
それができれば、そんなに大きく崩れることはないと思います。

もちろん、レシーブやパスが丁寧にセッターに繋がり、スパイカーにいいトスを託し、スパイカーが気持ちを込めていいスパイクを打っても、決まらない時もあります。
それはいいんです。
プロセスがちゃんとしているので問題ありません。
きっと次は決まります。

ミスはミスでも、どういったミスなのか…
どうしてミスになったのかをちゃんと見て、怒る時は怒るし、怒る必要がない時は怒りません。
本人がちゃんとわかっていれば、確認の声かけだけってことも多々あります。

誰だって、怒られるのはイヤです。
選手が怒られたくないから、ミスを恐れてチャレンジしなくなってしまったら、選手の成長を妨げることになります。

傍から見れば、優しいとか、何も言わないとか思われるかもしれませんが、怒る時は怒るし、怒る必要がない時は怒らない。

選手にはミスを恐れず、のびのびプレーして欲しいと思います。