先日、多摩動物公園の「友の会」に入会し、
初めての訪問を果たしました。会員証を手に
少しだけ誇らしい気持ちで門をくぐると、園
内には秋の気配が漂い、木々の葉がほんのり
と色づきはじめていました。
当初ソロで行く予定でしたが突如、夫が付き
合ってくれることになり二人で行きました。
印象的だったことを・・・
サル山の光景。冷たい風のせいか、サルたち
が身を寄せ合ってかたまりになっている姿が
ありました。そのぬくもりを分け合うような
様子に、胸の奥がじんわりしました。
ライオンバスにも乗ってみました。思いのほ
か空いていて、ゆったりとした時間の中でラ
イオンたちの表情や動きをじっくりと観察す
ることができました。車窓越しに目が合った
瞬間、ふと時が止まったような感覚に包まれ
ました。
タンチョウヅルのエリアでは、静かに歩くそ
の姿に見惚れました。羽を広げたときの気品
と静けさは、まるで風そのものが敬意を払っ
ているかのよう。自然の中にある美しさと、
命の尊さを感じました。
2頭の狼たちとも出会いました。その中に、
ひとり遠くを見つめる個体がいて、そのまな
ざしには野生の記憶と孤独が宿っているよう
でした。言葉にならない思いが、胸の奥に静
かに広がっていきました。
空中通路を渡るオランウータンの姿も印象的
でした。ゆっくりと、しかし確かな足取りで
スカイウォークを進むその姿は、まるで森の
哲学者のよう。自由と知恵を体現するような
その動きに、しばらく見入ってしまいました。
そして、蝶の舞う温室へ。ふわりと舞う色と
りどりの蝶たちが、秋の光を受けてきらめい
ていました。
そしてヘイケボタルの幻想的な灯り。
チーターの凛とした姿。トラやクマの堂々と
した佇まい。
お子様に混じって、モルモットも抱っこさせ
てもらう体験をしました。とてもかわいくて
嬉しいふれあいに感謝でした。
少し冷たい空気に包まれながら、ベンチに腰
かけて静かに目を閉じると、まるで夢の中に
いるような感覚に。
日常の喧騒を忘れ、ただ「今ここ」にいるこ
との豊かさを味わいました。
「友の会」会員証のお陰で入園も2割引きと
なり、飲食やお土産代も１割引きとなります。
また訪れたいと思いました
