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こんにちは
MANAです。
今日は高校生時代のおはなし。
3年間クラス替えがなく
仲良しグループもある程度固定されていて
担任の先生も3年間一緒で
席替えをするときには
グループごとに場所を移動していたので
仲のいい友達とは
ずっと一緒に過ごすことができました。
くじ引きのドキドキとかはなくて
前後左右のどこかに
必ず仲良しの友達がいたので
すごく安心感がありました。
高校時代に感じていた安心感。
これを【HSS型HSPの愛すべき個性】から解説していきます。
●高校時代の環境のポイント●
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3年間クラス替えなし → 人間関係の継続性
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仲良しグループがある程度固定 → 安定した仲間
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担任も3年間同じ → 安全基地の定着
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席替えはグループ単位 → 急な環境変化がない
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くじ引きなし → 突発的ストレスが少ない
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前後左右に友人 → 常に安心できる距離感
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“孤立しない仕組み” が成立
⇒これらが
「予測可能性 × 安全性 × 適度な刺激」
を満たしていた。
●HSS型HSPから見た意味●
HSS型HSPは
刺激を求めつつも、過剰刺激には弱いタイプです。
なので
〇不安定・予測できない環境
→しんどい
〇安定しすぎて刺激ゼロ
→退屈
というジレンマを抱えます。
高校時代には
・仲間が常にいる=安全
・新しい話題や活動=刺激
・変動が少ない=予測可能
・自分の居場所が明確=安心
・グループでの自由行動=伸び伸び
この全部がありました。
つまり HSS型HSPにとっての最適ゾーン(快適帯) に
ぴったり入っていたのです。
●心理用語で解説●
①安全基地(secure base)
3年間変わらない仲間や担任が
心の避難所(安全基地) になっていた。
→「ここに戻れば大丈夫」
→だから安心して外へ刺激を求められる。
②予測可能性(predictability)
くじ引きやシャッフルがなく、
自分の生活の見通しが立つ。
→HSPは予測不能が最大のストレス
→ルールが安定している環境は安心。
③社会的つながり(social belonging)
常に仲間が視界や距離の範囲内にいて
「ひとりじゃない」という感覚が保たれる。
→“所属”のニーズが満たされる
→疎外感が起こりにくい
④低刺激&高刺激のバランス
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変化は少ない(低刺激)
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友人との会話・日々の出来事がある(適度な刺激)
→HSS型HSPにとって理想的
⑤身体的近接(proximity)
前後左右に友人がいる
→「誰かの気配がある」
→これが情緒を安定させる
→【乳幼児期のアタッチメントの延長】
「近くに安全な人がいる」だけで
神経が落ち着く仕組み。
●なぜ“くじ引きがない”ことが良かったのか●
HSS型HSPは
「突然の変化 → 適応に時間がかかり、疲れやすい」
席替えがくじ引きだと、
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どこになるかわからない
-
誰が隣かわからない
→予測不能 → 不安
でもグループごとの移動は
変化の幅が小さい + 仲間が保証されている
→安心感が断然違う。
●「前後左右に仲良しがいた」安心の正体●
HSPは距離・位置・空間情報 に敏感。
心理学的には
「物理的近接=心理的安全」
が成立しやすい。
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手を伸ばせば届く距離
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目が合える距離
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声が届く距離
これが
「ひとりじゃない」という感覚につながる。
→プレハブでクラスが近くに感じられたとき
安心したのと同じ構造です。
中学の担任の先生に、
普通科だけの高校も勧められたのですが
万が一そこの高校に行ってたら、クラス替えがあるので
この3年間一緒の安心感は絶対に得られなかったはず。
40歳を過ぎた今でも、一番戻りたいなと思えるのは高校時代。
仲良しの友達がクラスにいて、
たまには別のクラスの友達や地元の友達とも遊んだりと
刺激もあって、
HSS型HSPのわたしにとっては、
安心と刺激と両方が満たされていたんだという体験ができて
この高校に行けて今になって本当によかったなと思います。
