阿吽の像のようなルルとラピ(手製のアクリルキャットウォークにて)

 

体験談としてお読みください。

もし今現在賃貸物件に住んでいる方は今後の参考に、これから新たに賃貸物件を借りようとしている方は注意点として。

 

まず賃貸物件を探す際に優先される項目があると思います。

「立地」「賃料」「敷金」「駐車場の有無」「交通機関の利便性」「間取り」「学区」などが一般的でしょうか。

 

上記の条件は物件情報にある程度記載されていますし、仲介業者もある程度理解しています。

契約時に仲介業者の宅建主任者から説明される「重要事項説明」にも上記の内容はほぼ書かれていますので、そちらについては

おそらく問題ないかと思います。

 

一番わからないのは「近隣住民がどんな人か」「管理会社や大家はどんな人でどんな考えか」です。

 

近隣住民については実際事前に確認したところで本当の所はわかりません。これはもう「運」です。

私の引っ越す前の物件は除雪をしない。冬に路上駐車をする。まぁ他にもいろいろありましたがなかなかな家族でしたね、

こういったことは諦めて住むしかないし、ある程度状況が許すのであれば引っ越すという方法もあります。

 

で、問題は貸主というよりは管理会社です。

前の前に居住していた物件は上の音が尋常なくらい響く物件で、たびたび管理会社へ相談しましたが結局何もしませんでした。

ただ掲示するだけです。上の部屋が空いたときに引っ越そうかと思い、内覧させていただいたのですが普通に歩くだけで下の部屋(私の住居)にかなり音が響きます。小走りしようものなら寝ていても起きるくらいです。(下にうちの奥さんがいる状態でテストしました)うちもうるさくするつもりはないですが上に引っ越したところで下の方が迷惑するだろうと思い、何とかしてほしい旨伝えましたが結局何もせずに新しい入居者が入ります。当然騒音問題勃発ですね。

再三にわたる要請に一切応じない管理会社に対し「専門家を入れて騒音状況を調査して問題にする」といったところ出てきた答えは「引っ越してください」でした。

引っ越し代も負担して敷金も全額返すということでしたので、結局戸建を探して今年の7月まで住んだのです。

 

こういった構造上の問題については貸主や管理会社はなかなか認めようとしません。結局借主がしびれを切らし出ていくことになりますが、場合によっては専門の方(私は元不動産会社で管理営繕もやっていたのでそのつてを使いました)を入れて一方的な話をひっくり返す努力も必要です。

結果的に大家や管理会社とは不仲になるので出ていくことになるかもしれませんが、場合によっては私のようなケースもレアですがあるかもしれません。

私を仲介した業者の担当者は2度と紹介しないといっていました。(実際はどうかわかりませんけど)

まぁこれは特殊なケースであまり参考にならないかもしれません。

 

でここからが本題です。

今回の戸建を退去するに当たって、管理会社に連絡したところ「書類を送るので送り返してほしい」とのことで、届いた書類を確認したところ契約時には一切説明がなく、契約書にも記載のない「土日の立ち合いは弊社が休業なのでお受けできません、土日希望の場合は立ち合い料として3300円を頂きます」との記載が。

通常引っ越しって土日にしますよね?私は自営でしたのでそのまま平日に立ち合い致しましたが、一般の方の場合黙っていたら金を取られちゃいます。

契約書に書かれていない「借主に不利な条件」に該当するかどうかは確認していませんので何とも言えませんが、アコギな管理会社は平気でこういったことをします。しかも解約申し入れするまで分からないことなのです。

契約時に不審に思った点も書いておきます。

「給水栓排水栓の不具合は借主負担となります」との記載がありました。

私もやっていた手前ある程度自分で直せますので「まぁいいか」で済ませましたが、建物を住居として使用できるように維持するのは貸主の責任ですのではっきり言って無効な特約です。こちらに過失があれば別ですが築30年経過した建物でこれはあり得ない。最悪程度によってはもめごとになるな・・・とは思っていましたが幸い入居中は何もおきませんでしたので良かったのですがね。

入居中も屋根の一部が突風で煽られてめくれた時、業者の手配はしたけれども日程の連絡来る前に業者が来たり、工事が終わっても終了の連絡が無かったり、網戸が突風で破れた連絡したときも「見に行きます」いって4か月放置され、結局退去時も破れたまま。当然請求はされませんでしたがとにかくいい加減な会社でしたね。

 

そして極めつけが退去時に「負担金の有無について連絡します」とのことでしたが3週間放置されこちらから問い合わせたところ「あれ?振込したはずですけど?」です。

正直あきれましたが、「じゃぁ確認する」と伝え当日翌日口座確認するも入金なし。

さすがにこれはと思い再度連絡すると「今週中でした」だけ。

40半ばくらいの人が「こちらの手続きの都合で申し訳ありません」とでもいえば可愛げあるのですがね。

でその翌日確認したところ今度は振込手数料が引かれていました。

わずかな金額なので流そうかなぁとも思ったのですが、これまでの経緯を考え、ちょっと黙っておく手はないなと思いまして付き合いのある弁護士へ確認。インターネットでもケース事例を確認したところ

「民法上では債務者が債権者への支払いをする場合、特段の取り決めがなければ債務書が負担する」とのこと。

入居中はこちらが支払うべき債務者でしたので振込手数料はこちらで負担してました。

この場合敷金を返す立場の管理会社(大家)が債務者になります。なので契約書に特段の記載がない(今回もそうです)は振込手数料は大家ないしは管理会社が負担すべきものだということです。

 

おそらくこの管理会社は毎度そうやっているのでしょう。私が以前勤めていた悪徳不動産会社もそうしていました。

入居者がわずか数百円の事だからと大ごとにされないと思って堂々と不法行為をしているわけです。

管理会社や大家は経費で落とせますが、一般の方は経費で落ちずただただ損するだけです。

 

今回の件は管理会社へ苦情を入れてみました。

土日休業なので来週どんな返事が来るか楽しみです。

訳の分からない言い訳するようなら社名を実名で晒し、被害者がこれ以上でないように告知します。

 

最後に

お部屋を借りる際に接する仲介業者はあくまで仲介をするだけです。評判を気にして対応してくれるところがないわけではないですが期待できません。

その仲介業者が自社管理物件ならば契約時に色々上記のようなことを事前に確認できますが、管理会社が契約書を作る場合が多いので、過去にそういったことがクレームなどで分かっていない限り、場合によっては決めたいがために知っていても言わない(説明義務はないので)場合もあります。

 

今はネット社会なので、情報を集めることは出来ると思います。

同じ業界に携わる者として、正直あるあるかもしれないので残念なのですがね。

法改正で管理業者への制約がされましたがまだまだ実情には程遠く、敷金や原状回復などの比較的大きな金額については改善されていますがこういった少額の何となく泣き寝入りしてもいいか、と思えるようなところは改善されず、まただからこそそういった厳密に言えば違法だが罰則はないグレーゾーンを自分たちの有利にしている会社があるということは非常に残念です。

 

対策として

①引っ越す予定が出た段階で、その地域の管理会社を調べておく、そしてその会社の評判を知ること

 めぼしい物件が出たときに判断できるから

②敷金0物件などはトラブルが多いのでまともな管理会社はやりたがらないので避けれるなら避ける

③通常の賃料、駐車場代を除く費用が加算されていないか

 共用部分がほぼないのに共益費がある。24時間管理料という名目がある。

 特に後者を契約項目に入れているところは全部ではもちろんないですが悪徳業者はよく使っています。実際には24時間管理は 

 していない。

④同じ地域で何度か引っ越しているなら信用できる仲介業者の担当者に探してもらう

⑤めぼしい物件が見つかったら下見にいく。(できれば夜の状況も)これはどんな入居者がいるかを知れるので

⑥可能なら契約書を確認させてもらう。内容によって分からないところは確認したほうが良い。

 

すでにお住いの方へ

①まず手元にある契約書をもう一回よく読んでみましょう。特に原状回復内容、特約事項、敷金の扱いの箇所は要注意です。

②普段から連絡や対応が遅い管理会社、担当がコロコロ変わる管理会社は要注意です。退去する際に面倒にならないように事前に相談できる所があれば退去前に相談を。専門の方もいらっしゃいます。

③国交省のガイドラインをよく読む。契約書に書いてある内容が適正かどうか。判断が難しければまずはネットを参考にしましょう。ただし結果がまちまちな場合もありますので全部うのみにはせず、最終的には上記②と同じく専門家の意見を聞きましょう。費用対効果がありますので専門の方とそのあたりもよく聞いて。

④簡易補修できるものはたくさんあります。ホームセンターへ行ってYouTubeみれば結構出来るものです。

⑤出来るなら6~7年は同じ物件に住みましょう。負担額がほぼなくなります(経年劣化が認められる)

 

住処は買ったら買ったで色々大変です。

個人的にはこれから物価もあがりますが、立地条件が超良や首都圏などの特殊な場所を除けば家賃が上がることはほぼありません(過剰供給だし、解体や立ち退きに費用がかさむので)ローンを組んで金利上昇、修繕費用もおそらく2倍近くまで上がっていくと思います。すでに物によっては3年目より50%近く上がってきています。ですので修繕費用、税金等の負担のない賃貸は意外とお薦めだと思います。

もちろん金銭状況や家庭環境などによって何が良いかは変わってきますので。

何をするにも「知らないものはやられる」ので気を付けて自己防衛しましょう。

 

おきにいりのリメイクシート。ちょっとビニール系なので洗面台周りに貼ってみました(byDCM)もちろん自分で。細かーいところは難ありですがまぁこんなもんでしょう。

 

ではまた。