今日も夜に走った。
相変わらず昼間は何にも考えたくなくて、
何にもしたくない症候群。
でも、このまま一日中寝て過ごすより、
ちょっと外の空気を吸ってみよう…
そうやってまた、ゆるゆる走り出した。
田んぼに囲まれた田舎道。
今日は蛙の声と、虫の声が響いていた。
夜空は星と三日月。
最近、夜がとても静かで、
夜空もきれいに見えるのは、
気のせいじゃないのかもしれない。
目を閉じて耳を澄ませる。
それだけで安心感に包まれる。
心が静かになって。
夢の中にいるような気がする。
人の世界は今とても騒がしく、
色々なものの変化が激しい。
嫌でも情報に圧迫されて、
妙に急かされて、意味もなく焦る。
自然は、そんなことは知らない。
変わらずそこにある。
何か最近、人が歩き回らなくなって静かになったな…くらいは感じているのかもしれない。
自然に囲まれていると、
まとわり付いてくる色んなものから離れられる。
心底、逃げたいな、と思う。
だって、逃げてもいいじゃん。
無理して向き合わなくてもいいじゃんか。
こういう、ちょっとした逃げ場所とか。
変わらずあり続けてくれるもの。
人もそう。
変化は大切だけど、やっぱり変わらないものって、安心する。
また、会いたい人に会えたとき。
また、行きたい場所に行けたとき。
「変わらないね」
と言いたいなって思った。