〜子離れの重要性〜

地域の自治体が運営する小さなお子さんから高齢者まで

みんながふれあえる居場所でボランティアスタッフをしています。

 

そこに来られていた小学校低学年のお母さんの言葉に

アン・ローの理論の一部を理解することができ、

子離れの重要性を目の当たりにする機会に恵まれました。

 

「幼少期の親の関わり方が子どものキャリア形成に影響する」

簡単にいうところのアン・ローの理論です。

 

お母さんの言葉とは

「自分の子どもが大人と関わる姿に家ではみせない一面をみてハッとさせられた。

自分が思っていた我が子とは違う一面があり驚いている。

子どもとの関わり方を振り返ってみるきっかけになった」

 

現在までの子どもとの関わりを振り返る

これがとても重要なこと

自分が子どもにとって一番近い大人であり

一番長く接している存在である場合

生きていく上で必要なさまざなことを教えていきます

そこで教える内容は自分の価値観や自己概念

 

例えば、世間では一般的なこととも受け取れますが

「偏差値の高い学校へ行き一流企業に入り高い給料を貰う」

これをよしと捉えて幼少期から子どもに教えていくことは

自分の価値観、自己概念の押し付けではないでしょうか?

 

子どもは成長とともに自我が発達し

自己概念が形成されていく過程で

親からの教えや関わりと自分の価値観に違和感を感じた場合

自分自身の感情や行動をコントロールすることができなくなる場合があります。

 

登校拒否の相談に来られる方に

この事例は多く見受けられています。

 

親は子どもが主体的な意思決定により人生を選択できるよう支援していく。

主体性を身につけ自律的に生きていけるサポートとは待つこと。


親の助言に従って成長した子どもに主体性は育つでしょうか?
まずはきっかけとなった出来事を聴くことから。
その出来事に対してどう思った?感じたことを話してもらう。

悲しかった、嬉しかった、嫌だなぁと思ったなど。

そう思ったのはどうしてかな?

子ども自身が考えて答えを出せるように。。。

子どもの思考スピードは早く投げかける言葉一つに対して

どんどん自分なりのアイディアを出し言葉にしていきます。
時には溢れる感情をコントロールできず話しが止まらなくなったり、

また思考量が多すぎて上手く言葉に出来なくなったりとそれぞれ。
遮ったり、急がせたりせずに。

大人の役目は待って聴いてあげること。
必ず、子どもなりの解決策を見出します。

自分で出した考えなら主体的な行動に繋がります。

答えは自分の中にあるのですから。。。

子どもの価値観や概念を尊重し大人の価値観で判断しない。
そこからが親の子離れの第一歩なのではと考えます。