相談内容|怒り・復讐心の気持ちの持ち方について
◆相談事 M. Kさん◆
「小学高学年、中学生の頃、いじめられてました。何か悪いことをしたわけでもなく、大人しくてどことなく浮いた存在だった私はいじめの標的にされやすかったんです。当時は、先生にも親にも相談できるはずもなく、いじめられている事実がなかったかのように私の記憶も打ち消そうと抑圧するようにしていました。何事もおきてないかのように‥‥。
ただ、社会人になり、最近ではHSPという概念も知り、自分を肯定的に捉えられるようになって、ある意味、自信がついてきたのだと思います。
そうした今、特に中学生のYに対して、悔しさと怒り、復讐心なような気持ちが湧き起こるんです。
いじめで自殺するニュースなど見るとひどく湧き起こります。
テレビドラマでも、最近では「消せない私~復讐の連鎖~」など復讐ものがあり、私もできるなら復讐したいとも考えてしまうんです。だけど、現実的にできないですし…。
どうしたらいいでしょう。」
◆アドバイス◆
「M.Kさんの怒り、復讐心を抱く気持ちはわかります。私もいじめを受けて、当時と今にかけて同じような心理状態でした。
いじめを受けたら、先生や親、第三者に相談しなさいと言われますが、それができないのが人です。ですので、いじめをなくす対策、いきつくところは親子関係かもしれませんが、本質的な対策でいじめの無い社会になって欲しいものです。
ご相談内容につきましては、復讐するという選択肢もあります。しかし、その行為だけを捉えると、人を傷つけてなならないと思いながら、理由があるとしてもその行為をすることは、自身の中にある思いに反することをする訳で、自分の内面を傷つけることになります。
又、加害者となることで、自身の自由を束縛させられることは、自己犠牲に繋がります。
怒り、復讐心について、どの様に気持ちをもっていくかが大事かもしれません。
よく、「もう相手を許してあげなさい」という方もいますが、こんなことは一切しなくていいでしょう。犯罪者の行為など許すべきではないでしょう。(あえて、いじめした者を犯罪者と表現してます)それでも許しなさいというなら、なぜ、許せるのか?
いじめをする人の傾向としては、ストローク飢餓ともいわれます。ストローク飢餓とは、親からの肯定的な承認行為に満たされてなかったりするものです。親子関係の不適応だったりすることがあります。
犯罪者の背景に問題があり、その犯罪者も犠牲者だからとしても、いじめ行為を許せるべきものではありません。
許すとしたら、相手でなく、自分自身の気持ちを許すことです。
そうです。
まずは、自分の気持ちを許してあげる。
犯罪者にとらわれていることが、今もなお犯罪者の犠牲になっていることになります。
「当時の子供の自分は頑張ってきました。最善を尽くしてきたのです。あんな奴の事はもういい。もういい。」
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