「月刊 流通雑感」NO.128、2015年 4月号
《目次》
1、社会・消費者動向
(1) 教育虐待
(2) 大学生が金銭的被害にあわないために
2、小売業・卸売業の動向
(1)ファミリーマートとユニーが経営統合
(2)ファミリーマートがココストアを買収か?
(3)USMH発足
(4)セブン&アイ、万代に出資
(5)西友、生鮮も自動発注
3、メーカーのチャネル戦略
(1)クラフト・フーズとハインツが合併
(2)資生堂、基礎研究から顧客志向に
(3)ネスレ、缶コーヒー市販から撤退
4、その他
(1)任天堂がDeNAと資本提携
(2)正社員の残業時間、1993年以来最長
先月は夫婦で沖縄の恩納村のリゾートホテルでマリンリゾートを1週間楽しみました。羽田を発つ時は、ヒートテックの下着をはいて、ダウンを上に着ていたのですが、沖縄に着いたら暑くて、翌日からは、短パン・Tシャツでした。花粉も飛んでいないし、本当にいいところでした。来年も行きたいと思っています。
今、桜が満開に近い状態です。東京もすっかり春です。スギ花粉も終わりです。いい季節の到来です。
入学式、入社式・・・・、新入生、新社会人が多く、ワクワクする時期でもあります。
今年はどんな学生との出会いがあるのでしょうか?楽しみです。
1、社会・消費者動向
(1)教育虐待
子供への関与がエスカレートして暴力を振るったり、思い通りに支配したりする保護者を「教育虐待」と呼ぶことがあるそうです。親が子離れしないといわれていますが、子供もまた親離れしない傾向にあります。
そのため、保護者を対象にした合同企業説明会もあります。企業によっては内定者の説明会にご両親に来ていただくところもあります。親が子供が大学生になっても関与する傾向は明らかです。大学生の子供もまたそれを望んでいるときもあります。
そのような状況ですが、教育虐待につながらないように子供もなるべく自分の意見ははっきりと親に言う必要があるようです。
(2)大学生が金銭的被害にあわないために
大学生がオンラインゲームにはまって、多額の代金を請求されるケースもあります。この場合、親のクレジットカードの無断使用が原因になっていることが多いので、親は子供にクレジットカードを貸すことは絶対やめたほうがいいようです。
また、「サクラサイト商法」があります。業者に雇われた「サクラ」が異性や芸能人などになりすましてサイトに誘導し、メール交換などの有料サービスを利用させて多額の料金を支払わせるのが手口です。
あるいは街頭などで「タレントやモデルにならないか」と持ちかけられ、高額の講座を契約させられたり、理美容のサービス・器具・用品を最初は無料で使わせて、次第に高額の契約に誘導する手口もあります。
最近では、大学生が後輩や友人である学生に高額の投資用DVDを売りつける行為もあります。
大学生は、このようにネット上でも街頭でも狙われているので、注意する必要があります。また、気楽にLINEで犯罪に誘う例も増えています。3月には、関西学院大学の学生5人が窃盗の疑いで書類送検されましたが、主犯格の学生はLINEで他の学生を誘って、一緒にクラブにいって、窃盗を繰り返していたそうです。LINEでオレオレ詐欺の受け子になった高校生や大学生が何人も逮捕されています。
どうして分別ある大学生がLINEで誘われて簡単に犯罪に手を染めるのか?理解しがたいことも生じていますので、保護者の方も十分にそのようなことがないように大学生の子供とのコミュニケーションをよくしてほしいと思います。
2、小売業・卸売業の動向
(1)ファミリーマートとユニーが経営統合
ファミリーマートとユニーグループ・HDは、2016年9月に経営統合する予定で動き始めました。2014年11月時点で、ファミリーマートとサークルKサンクスの合計は1万7465店、セブンイレブンは1万7177店ですから、コンビニ業界でもっとも多い店舗数になります。店舗数ではセブンイレブンと互角になります。
また、ユニーグループHDとファミリーマートの売上高を単純に合計すると小売業界でヤマダ電機についで4位になります。
この規模をいかして、セブンイレブンに対抗できるコンビニになれるのか?ユニーの総合スーパーはどのように変貌するのか?しばらく注目される経営統合になります。
(2)ファミリーマートがココストアを買収か?
ファミリーマートが中堅コンビニのココストアの買収交渉に入ったことが報道されています。ローソンも名乗りを上げていましたが、入札を経て、ファミリーマートが優先交渉権を獲得したようです。
ココストアは、東海地方が地盤で、「ココストア」約440店、「エブリワン」約220店を運営しています。これを獲得するとファミリーマートはさらに660店のコンビニ店が増えることになります。
(3)USMH発足
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)が発足しました。傘下には、マックスバリュ関東、カスミ、マルエツがあります。店舗数481。
このUSMHは、20年度の売上高1兆円を目標にしています。はたして、イオンが15%出資している「いなげや」や「ベルク」がここに参加するのか、はたまた丸紅が31%出資している東武ストアや20%出資している相鉄ローゼンがここに参加するのか注目されています。なにしろUSMHの資本の70%はイオン、30%は丸紅ですから。
(4)セブン&アイ、万代に出資
セブン&アイが関西の大手スーパー万代に出資(30%、200億円)することになりました。万代は大阪を中心に食品スーパーを約150店展開しています。売上高は約280億円です。業務提携を進めるそうです。
(5)西友、生鮮も自動発注
西友が青果と鮮魚の仕入れを自動化するそうです。すでに加工食品や精肉分野で自動発注システムを導入していますが、これを青果と鮮魚にも導入します。青果や鮮魚分野での自動発注システムの導入は日本では初めてではないでしょうか?
精肉分野では、自動発注システムを導入して、賞味期限切れによる廃棄ロスは28%減少したそうです。これが青果や鮮魚の分野でも同様の効果が得られたら凄いことです。