江東区猿江にある学習塾、
ほっとすぺーすかたつむりの代表、
金子潤(かねこ じゅん)です。
高校生以上を対象にした
古文の参考書ですが、
編集の方針が
明確でわかりやすく、
教材を自分でつくる際の
参考にしている本です。
楽器を練習するときの
教則のように、
初めはこれ、
これができるようになったら
次はこれ、
その次は……、
と段階を追って
学習できるようになっていて、
その方針は
例文、具体的には
文法事項や語いの選択にも
貫かれています。
つまり、
この本の中で
既に学習したこと、
意味がわかる
語いしか使っていない、
ということです。
「注 ……」という
解説を排除していて、
これは古文が苦手な生徒にとっては、
実にありがたいものです。
学習する側から考えれば、
あたりまえのことなのですが、
そのようになっていない教材は
残念なことにたくさんあります。
「どのようなプリントをつくれば、
もっとわかりやすくなるか?」
を考えるときに、
いつも目指しているのが、
この『古文読解教則本』です。
看板の問題の答え
正解 ② 源氏物語
それぞれの成立年代は、
①雨月物語 1770年頃
②源氏物語 1000年頃
③平家物語 1200年頃?
です。
①は江戸時代に、
一人の作者(上田秋成)が書いた作品なので、
初めて刊行された年まで
具体的に記録されています。
③は元々口承されてきたので、
成立年代を特定することはできません。
書かれている内容が
平安時代末期のことなので、
どんなに早くても鎌倉時代前期、
ということまでしかわかりません。
②の源氏物語は
作者の紫式部についての
記録が残されているので、
西暦1000年頃に違いない、
ということろまではわかっています。