英語の勉強 英語がドイツ語から受け継いだこと 「動詞は2番目」 | 東京 江東区猿江・住吉の少人数指導学習塾 ほっとすぺーすかたつむりのブログ(不登校、学習の遅れ、軽度発達障害にも対応)

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こんにちは。江東区猿江にある学習塾、

 

ほっとすぺーすかたつむりの代表、

 

金子潤(かねこ じゅん)です。

 

 

 

 

 

 

英語がドイツ語から受け継いだこと

 

文の中で動詞は2番目にある

 

 

 

 

 

英語の直接の祖先は

ドイツ語です。

 

 

 

今ではドイツ語と英語の間には

ちがうところもたくさんありますが、

 

英語の根幹にかかわることで

ドイツ語の伝統を守っていることもたくさんあります。

 

中でも

 

「文の中で動詞は2番目にある」

 

ことは、その最大のものです。

 

 

 

 

 

生徒たちに英語を教えるとき、

強調するのは「ことばのならべかた」です。

 

日本語は

「が、は、を…」などの助詞が発達していて、

 

しかもいろいろなことばと

一緒に使うことができます。

 

ですから、頭に思い浮かんだ言葉を、

そのままならべていっても、

助詞をうまく使ってつなげれば、

なんとか意味を通じる文にすることができます。

 

 

 

ところが英語は

そういうことばではありません。

 

文の中で、

 

先頭は主語(だれが、なにが、の部分)で、

 

2番目が動詞(述語)と

 

順番がはっきりと決まっています。

 

 

 

そして「2番目は動詞」というのは

ドイツ語から受け継いだことです。

 

ドイツ語も英語と同じように

文の先頭が主語、という文は多いですが、

 

でも英語よりもならべ方に関してのルールはゆるくて、

主語が文の先頭になくてもOK、です。

 

 

 

 

 

どのことばも、歴史を振り返ってみると、

「だんだん簡単になる」ものですが、

 

ことばのならべかたに関しては

英語はその逆に、

もっと厳しくする方向で発展してきました。

 

ただし、そのことによって、

それを上回るかもしれないメリットが生まれました。

 

 

The woman gave me a call. 

その女性から電話がきた。 

 

I made a call to the woman

その女性に電話をかけた。

 

 

現在の英語では the woman は

主語でも、動詞の後にある目的語でも形は変わりません。

 

でもドイツ語では

この2つは違う形に変える必要があります。

 

場所が決まっているのは動詞だけなので、

先頭にあるから主語とは限らないし、

動詞の直後にあるから目的語とも断言できないのがドイツ語です。

 

ですから主語のときの形と

目的語のときの形を変える必要があります。

 

そしてこの変化を覚えるのが

ドイツ語を勉強する人にとっての

大変な負担になっています。

 

英語は

 

文の先頭にあれば主語、

 

動詞の後にあれば目的語、

 

と場所を決めたので、

あえて形を変えなくても、

 

「ここにあれば主語、ここにあれば目的語」

とわかるようにしたのです。

 

 

 

 

 

現代の英語では I, my, me, mine,のように

代名詞にはドイツ語の伝統が残っていますが、

 

他の名詞は

 

「父の車 my father's car」

 

のように「~の」という意味のときに " 's " をつけるだけで、

他はいつでも同じ形で使います。

 

誰か一人の天才が考え付いたことではなく、

長い間に生まれた変化なのでしょうが、

 

これは実に大きな「発明」で、

このことで英語の勉強が

ドイツ語のようなことばと比べて格段に楽になったのです。

 

 

 

 

 

 

 

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