久しぶりに投稿します。

コメントを頂いた方へのアドバイスを書きましたので、参考にしていただければ幸いです。
<<コメントの内容>>
『初めてコメント書いています。こどもの生活と合わせるためと、夜勤で体調を崩してしまったことなので、訪問看護に転職しようかと思ってます。今は医師会を母体にしている訪問看護に転職しようかと思っているのですが、不安なのは、病院とは違う環境で働けるか、オンコールを対応できるかすごく不安な事が多くて、転職を踏み切れずにいます。また、いつも人間関係にストレスを感じやすいため、また一から人間関係を築いていく不安もあります。

取り留めのない話でわかりづらいかと思うのですが、助言頂けたらありがたいです。』

 

<<アドバイス>>
1、病院と違う環境で働けるか?

・確かに在宅では、病院の施設やモニターなどの電子機器、医療材料、備品を使うことができません。しかし、それはご家庭にあるものを代替品として使ったり、必要な医療材料は、往診医などの主治医の先生にお願いして、揃えることができます。良く看護師さんたちから聞いたのは、応用力を発揮して、いかに在宅での環境を整えるかが大事ということでした。最初は、慣れないと思いますが、先輩訪問看護師がきっと教えてくれると思います。例えば、陰洗をするときに、ペットボトルの蓋に穴をあけて使用するとかです。
・在宅では、急変があったときに医師にその場で聞くことは、できません。しかし、各訪問看護ステーションには、必ず「急変時の対応マニュアル」があります。フローチャート図で分かりやすくして、工夫もしてあります。例えば、まず主治医に連絡するとか、状況が悪い時は救急車を呼ぶとか、記載されています。慣れないうちは、まず訪問看護ステーションの所長或いは先輩看護師に連絡すれば、的確なアドバイスをもらえると思います。


2、オンコール対応への不安
<オンコール対応をする時間と手当>
・事業所の営業時間外と土曜日・日曜日・祝日などの営業していない日になります。
・オンコール手当は、事業所によって異なりますが、1か月ごとの手当で支給するところと、1回ごとの手当を支給するところがあります。
・緊急訪問した場合は、別途、訪問した時間によって時間外手当が支給されるところが多いです。


<オンコール用の携帯電話を持つ時期>
・たいてい入職してから3か月後ぐらいになります。まずは、訪問看護に慣れてもらって、所長が大丈夫と判断してから携帯電話を持ちます。オンコール用の携帯電話は、2台あって、1番、2番とあり、利用者様には「緊急時には、まず1番にかけて下さい」という文書を渡してあります。もし、1番の担当が電話に出られなかったときは、2番にかけてもらいます。2番の看護師さんが、内容を聞いて、その後1番の看護師さんに電話をして対応してもらうか、それができないようなら2番の看護師さんが対応します。新入職の看護師さんは、まず2番の携帯電話を持つことから始めて、慣れてもらいます。
 

<オンコールへの対応>
・まず状況を聞き取ります。そのうえで、
①緊急性が高い時は、ご家族に救急車を呼んでもらいます。独居の場合は、看護師が救急車を要請します。主治医にも連絡をします。
②訪問が必要と判断した時は、身支度をして1時間後に伺うとか伝えて訪問します。必要な場合は、主治医にも連絡します。
③しばらく様子をみても大丈夫な場合は、電話で対応を指示をします。この場合、翌日勤務時間内に訪問することがあります。
 

<オンコールの出動回数>
①訪問看護ステーションの状況によって異なります。例えば、大きな病院の近くで、その病院から病状が重度の利用者様を多く紹介してもらっているステーションは、訪問頻度が高くなります。1か月にその事業所全体で20件というところもあります。反対に、安定している利用者様が多いステーションは、1か月に1件も無かったということもあります。
②この頻度は、応募する前にその訪問看護ステーションに聞けば、教えてくれます。この時、合わせて1人が緊急訪問する回数も聞いてください。ステーションの看護師さんの人数が多い場合は、1人が訪問する回数は、低くなります。逆に3~4人の訪問看護ステーションは、回数が多くなります。あなたの場合は、1人の緊急訪問件数が低い事業所を探したほうが良いと思います。
 

<オンコールを持つためのご家庭の環境について>
①お子さんが14歳未満の場合は、夜1人にしないほうが良いので、家族のサポートが必要になります。ご主人とか、自分の両親がサポートしてくださるとありがたいですね。
②お子さんが小学校高学年とかある程度大きくなっても注意が必要です。お母さんが、月に何回も夜に緊急訪問に出かけたことで、お子さんが精神的に不安定になることがあります。お子さんによって個性がありますので、大丈夫なお子さんもいますが、良く検討されたほうが良いと思います。
③ご自身、お子さんやご家族が体調不良の時は、無理をしないで他の看護師さんと交代してもらいましょう。訪問看護は、1人で訪問しますが、ステーションはチームで動いています。お互いに助け合うことで成り立ちます。
 

<オンコールを持てない場合>
・まずは、日勤常勤とかパートタイマーで働くことができます。その場合、看護師さんの時間給は高いので、ある程度の収入は、見込むことができます。

3、人間関係に対する不安
・まずは、応募する前に事業所見学をしたいと、所長に伝えて下さい。良い事業所なら快く受け入れてくれるでしょう。私が、訪問看護師さんの採用担当していた時は、私も事業所に行って、所長と一緒に喜んで説明をしていました。
・その時に、働き方の説明を聞いてください。常勤の働き方、非常勤の働き方などです。オンコールの頻度、自分や子供さんの体調不良時の対応などです。
・その時に、事業所の様子をよく観察してください。昼間は、看護師さんたちは訪問していることが多いかもしれませんが、1人でもいたら少し話を聞いてください。事業所の雰囲気とか、時間外やオンコールの頻度とかを尋ねても良いと思います。事務担当の人でも良いと思います。また、事業所が良く整理整頓してあり、清潔にしてあるかも重要です。
・記録の仕方も大切です。一人一人にタブレットを配布して、どこでも記録できるシステムがあると効率的です。また、タブレットやスマートホンがあると利用者様の様子を写真に撮ったり、インターネットで調べものをするのに便利です。
・いくつかの事業所見学をすることによって、自分に合った事業所を探してください。
・まずは、所長とうまくやっていけるかが大事です。所長を良く観察してください。
・入職してから、人間関係に悩むこともあると思いますが、けっして一人で悩まずに、所長に相談することで解決できることが多いです。
・それでも、人間関係に悩むときは、私に相談してください。

長くなりましたが、参考にしていただけるとありがたいです。

前回から、間が空いて大変心苦しく思っています。

それにもかかわらず、今回は、番外編を掲載することをお許しください。

次回は、できるだけ早く掲載したいと思っています。

 

エリザベス・キューブラー・ロスさんとデーヴィッド・ケスラーさんが著した『永遠の別れ』を読みました。(一緒に働いている訪問看護師さんに話したら、看護学校時代にキューブラー・ロスさんの著書を勉強したことがあると言っていました。)

読んだきっかけは、1月17日に鹿児島の実家の母が急逝したからです。

母は、腹痛から救急搬送されて2日後に敗血症で逝ったため、横浜市に住んでいる私は、緊急事態宣言時で臨終に駆けつけることも葬儀に参加することもできませんでした。

86歳という高齢で糖尿病を長く患っていたものの最近の数値は安定していた母がすぐに亡くなることを想像していなかった私には、にわかに信じられないことでした。

甥がラインで中継してくれたので葬儀にはリモートで参加することができましたが、亡くなるときに手を握ったり葬儀で遺体に触れることができませんでした。

今、新型コロナウイルスにより世界中で同じような状況の人がたくさんいると思いますが、葬儀で別れを言うというプロセスを経なかった私は、やりきれない思いでいました。そして、すがるようにネットで近しい人を亡くした時に残された人の助けになる本を探し、『永遠の別れ』を読んだ次第です。

読んでいる間、何度も泣きました。本にも書かれていますが悲嘆は長く続くと思います。しかし、最後のほうに『悲しみぬくことそのものに癒す力がある』と書かれているので、今は自分の気持ちを抑えなくて良いのだと思っています。

母は、家族の幸せを願い、親戚の幸せを願い、多くの人たちの幸せを願い行動する人でした。母が投稿した俳句が昨年ある雑誌に掲載されました。死期を予感して若い頃の思い出を読んだのでしょうか、次のような俳句に私は、若い頃の母と妹と私が写った写真を思い出しました。『子等と訪う海辺の我が家蝉しぐれ(こらととううみべのわがやせみしぐれ』