訪問看護師への転職に興味をもってこのブログを訪れて下さり、ありがとうございます。

第6回目をお届けします。

 

今回も、前回に引き続き求人を出している訪問看護事業所を探す手段についてお伝えします。

1、  ハローワーク経由

2、  求人広告

3、  人材紹介会社経由

4、  知人経由

前回は、上記の4つのうち1番目と2番目についてお伝えしました。

 

今回は、3番目の人材紹介会社経由で訪問看護事業所を探す手段についてお伝えしようと思います。

 

本題に入る前に人材紹介会社の基本的なシステムについて説明します。

人材紹介会社の経営は、求人をしている事業所に求職をしている看護師さんを紹介し、採用されたら紹介手数料を事業所からもらうということで成り立っているのですが、簡単にプロセスを言うと次のようになります。

1、人材紹介会社の担当者は、事業所から看護師さんの紹介依頼を受けると、その事業所の求人情報や特色をヒヤリングした上で、インターネット上で看護師さんたちに知らせます。また、以前から訪問看護事業所で働きたいと思って登録していた看護師さんには、求人案件が出たこととその事業所の情報を伝えます。

2、求人案件の検討の結果、看護師さんから応募の意思を伝えられると、担当者は事業所に名前を伏せたプロフィールシートを送信して面接を検討してもらいます。この段階で個人情報が伝わることは、ありません。

3、事業所から面接希望があると、担当者は面接日程を調整します。面接日が決まると、看護師さんは、前もって履歴書を提出するか、面接当日に持参します。

4、面接が終了すると、後日、事業所から担当者あてに結果が知らされ、看護師さん本人に伝えられます。

5、結果が採用となると、事業所は人材紹介会社に看護師さんの想定年収の25%から35%の紹介手数料を支払います。

以上のようなプロセスで進むのですが、紹介手数料について、もう少しお話しします。例えば、採用内定した看護師さんの想定年収(賞与や手当を含む)が450万円で紹介手数料率が30%だとすると、紹介手数料は135万円になり、これに消費税を加えると150万円近くの金額になります。これは、求人をしている事業所にとっては非常に大きな金額ですが、前回のブログに記載した通り、ハローワークや求人広告では、なかなか応募がない現実があるので、しかたの無いところです。事業所は、既に働いている看護師さんたちの受け持ち担当がいっぱいの場合、新たな看護師さんを採用できないと、ご利用者の新規依頼を受けることができません。看護師さんの訪問を待っているご利用者のためにも大きな出費ですが、何とかやりくりをして、人材紹介会社に紹介手数料の支払いをしています。

一方で、人材紹介会社が、なぜこのような紹介手数料率を設定するかというと、インターネットで募集広告に掲載する費用や担当コンサルタントの人件費等を積算すると、25%~35%の紹介手数料率になるとのことです。

 

前置きが長くなりましたが、本題に入ります。

まず、求人情報がどのようにして人材紹介会社に取得され看護師さんたちに伝えられるかというと、次のようなプロセスになります。

1、求人側の事業所は、看護師さんの募集をしようとしたら、いくつかの人材紹介会社に紹介依頼をします。紹介依頼が初めての場合は、担当者が事業所に出向いてヒヤリングを行います。内容は、求人条件の詳細、仕事内容の詳細、事業所の理念や特色、職員構成等になります。

2、ヒヤリングの内容からインターネットに掲載する情報ページを作成していくのですが、画像なども撮影したり事業所からもらったりして視覚的にも効果的にしていきます。

3、ヒヤリングした内容は、人材紹介会社の他のコンサルタントの人たちとも情報共有をして、看護師さんたちに詳しく説明できるようにしています。

そもそも、人材紹介会社のコンサルタントの人たちは、看護師さんたちの仕事内容について良く勉強をしています。

前にもお伝えしましたが、私は以前勤務していた社会福祉法人で18か所の訪問看護事業所の看護師さんたちの採用担当をしていました。その時に、「看護師求人サイト『看護roo!』を運営している株式会社クイックの担当者Hさんにお願いして、本社に伺ってコンサルタントの人たち10数名に訪問看護の仕事内容や看護師さんたちが不安に思うことなどについて説明させてもらったことがあります。コンサルタントの皆さんからは、事前に21項目の質問をもらって、それについても説明をしたのですが、とても熱心に聞いてもらって、その他にもいくつも質問をしてもらいました。

その後、私は

ナース人材バンク』を運営している株式会社エス・エム・エス

マイナビ看護師』を運営している株式会社マイナビ

看護師ワーカー』を運営している株式会社トライト

の本社や支店に伺って訪問看護について説明をしました。いづれでもたくさんのコンサルタントの人たちが集まってくれて熱心に話を聞いてくれました。

このような例だけではなく、人材紹介会社のコンサルタントの人たちは、情報収集をプロとして十分にしていますので、その求人情報を看護師さんたちは、フル活用すると良いと思います。

 

では、求人情報を紹介会社経由で取得する手順ですが、次のようにすると良いでしょう。

1、  インターネットで、『訪問看護師』『人材紹介会社』で検索すると、たくさんの人材紹介会社がでてきますので、その中から3社ほどに登録します。

2、  『勤務地』『常勤or非常勤』などの希望条件や連絡先情報を登録します。

3、  訪問看護師を募集している事業所の閲覧が可能になります。

4、  登録した時点か、募集している事業所に応募するボタンをクリックすると人材紹介会社の担当者から連絡があり、電話か面談でこれまでの経歴や転職に関する希望条件をヒヤリングされます。

5、  人材紹介会社の担当コンサルタントは、登録した看護師さんの希望条件に合う事業所を探して、情報を提供してくれます。

登録を3社ほどにする理由は、求人側の事業所は、すべての人材紹介会社に求人依頼をしているわけではないからです。従来から付き合いのある人材紹介会社であれば、情報共有もすぐにできるし、紹介実績があれば、信頼もできるからです。したがって、いくつかの人材紹介会社に登録したほうが、情報をたくさん集めることができるでしょう。

ただ、ここで注意してもらいたいのが、インターネットで検索をすると、人材紹介会社の比較サイトがあります。そこに掲載されているランキングは、参考にする程度にしたほうが良いと思います。私がお付き合いした人材紹介会社で、良い対応をしてもらえずあまり良い印象のなかった会社が上位にあったりするからです。もし、登録した人材紹介会社の担当者が、あまり情報をもっていなかったり、対応が悪いときは、思い切って登録を取り消しても良いと思います。

人材紹介会社のコンサルタントの人たちを上手に利用する方法については、別の機会にお伝えしたいと思いますので、お待ちください。

 

次回は、知人経由での求人情報を探す手段と、自分で求人情報を探す手段について、お伝えしたいと思います。

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第5回目をお届けします。

 

今回は、求人を出している訪問看護事業所を探す手段についてお伝えします。

 

求人をしている訪問間事業所を探す手段は大きく分けて次の4つがあります。

1、  ハローワーク経由

2、  求人広告

3、  人材紹介会社による紹介

4、  知人による紹介

 

まず、ハローワーク経由の転職について説明します。ハローワークは、退職して失業保険をもらいながら、転職先の紹介をしてもらう場所だと思っている人も多いと思いますが、今の仕事を続けながら、ハローワークのインターネットサービスを利用して、求人を出している訪問看護事業所を探し、直接応募することもできます。このインターネットサービスには、検索機能もついているので、パソコンやスマホで気軽に探すことができます。

希望勤務形態や勤務地などの条件をいくつか入力して、フリーワードに訪問看護師をいれて検索すると、現在求人を出している事業所を見つけられます。しかし、給与・勤務時間・休日・勤務地など基本的な情報が文字で記載されているだけなので、その事業所の経営理念とか運営方針あるいは映像による事業所の雰囲気とかを知りたいと思ったら、別にその事業所のホームページを探して情報収集をする必要があります。中には、まだホームページを作成していない事業所もあるので、自分で情報収集をするのは、なかなか大変です。

また、人事採用担当の経験から言うと、ハローワーク経由での看護師さんからの応募は、めったに無いのが実情です。これには、次のようないくつかの要因があると思います。

・看護師さんたちは、退職する前に転職を決めたいと思っているので、退職者が仕事を探しに行くと思っているハローワークを利用しない。

・看護師さんたちがパソコンやスマホを利用してハローワークインターネットサービスの求人情報へたどり着くまで手間がかかる。

・訪問看護事業所の求人担当者は、情報をハローワークに出しても応募数が少ないので、利用をしなくなる。

・小さな事業所は、ハローワークに求人募集をだす手続きを知らない。

以上のような要因が重なって悪循環になり、求人担当者はハローワーク経由の看護師さんの募集をあきらめているところがあります。

デメリットばかり書きましたが、メリットもあります。後でも書きますが、人材紹介会社に登録すると、頻繁に担当者から連絡がくることがあります。ハローワークで求人をしている事業所を探す場合は、先方から連絡が来ることはないので、わずらわしさは感じなくてすみます。また、応募者が少ないので、応募するとすぐに面接に進む可能性が高いと思います。

 

次に、求人広告で募集を探す方法について説明します。ひと昔前までは、最も一般的な求人情報を探す手段で、日曜日の新聞の折り込みチラシや、求人のフリーペーパーが一般的な媒体です。この募集広告は、インターネットでの募集広告とセットになっていますので、パソコンやスマートフォンで情報を見ることができます。

最近は、新聞を定期購読していない人も多いので、折り込みチラシを見たことが無い人もいると思いますが、パソコンやスマホの検索画面で「訪問看護」「求人」を入力して検索すると、たくさんの求人情報が出てきます。そこには折り込みチラシと連動した求人広告だけではなく、人材紹介会社の求人情報が混然となっていますので、折り込みチラシと連動した求人広告のサイトにたどり着くまで時間がかかると思います。ここでの情報もハローワークインターネットサービスと同様に給与・勤務時間・休日・勤務地など基本的な情報になりますので、詳細は、その事業所のホームページ等を探して得る必要があります。

人事採用担当者の経験からすると、この求人広告も看護師さんたちからの応募がめったに無いので、掲載すると広告費用ばかりかかるため掲載することは少なくなっていきます。

しかし、新聞折り込みチラシやフリーペーパー等の求人広告は、近隣の求人を探すには良い手段なので、数少ない訪問看護の求人を見つけたらラッキーだと思って、応募しても良いでしょう。ただし、別の機会にお伝えしようと思っている「応募前に知っておいてほしいこと」を読んでから応募したほうが良いと思います。

 

次回は、求人をしている訪問間事業所を探す手段として、「人材紹介会社による求人の探し方」と「知人による紹介」についてお伝えしたいと思います。

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第4回目をお届けします。

今回は、訪問看護の緊急時対応についてお伝えします。

 

訪問看護師は、1人でご自宅に訪問するので、これから訪問看護を始めようとする看護師さんは、様々な不安を感じると思います。

病院は、整った施設で医師や看護師など医療職の方々が側にいて、指示を受けたり助けてもらったり相談にのってもらったりすることができて、医療機器を使うこともできます。しかし、在宅の場では、看護師さん1人が、判断して、時にはご自宅にあるもので医療機器の代用をして看護をすることもあります。

ですが、心配はいりません。自分の判断に迷うことがあったら、携帯電話で医師や訪問看護ステーションの所長(看護師)に連絡して、指示や判断を仰ぐことができます。急がない場合は、スマートフォンやタブレット端末等を利用してメールを送ったりすることもできます。同様に、ケアマネージャーやホームヘルパー等の介護サービス担当者と連携をとることもできます。また、医療機器が整っていなくても、ご自宅にあるもので代用して急場をしのぐことを、経験を積んだり、他の看護師さんに教わったりして、身に着けて応用力が増していくと、看護師さんたちから良く聞いています。

 

そうは言っても、訪問看護に感じる不安のなかで、緊急の時にはどう対応したら良いかが看護師さんにとっては一番大きいのではないのでしょうか。

緊急対応には、下記のようにいくつかの場面があります。

ご利用者や家族からの連絡による緊急対応

訪問中のご利用者の急変

・自身や家族の病気・事故による緊急対応

・訪問移動中の交通事故

 

まず、ご利用者の具合が悪くなったり、挿入されている管が外れたりして、ご利用者や家族からの電話による緊急対応があります。

日中は、手が空いている看護師さんが訪問して対応することになります。

夜間は、ご利用者全員の対応をするわけではありません。ご利用者の中で重症な方やターミナル期の方とは、24時間緊急対応の契約を結んでいます。その方たちには、緊急用の携帯電話の番号をお知らせしてあります。私の勤務していた事業所では、緊急対応用の電話は、2台あり、ご利用者・ご家族には、1番、2番の電話番号を紙に大きくプリントしてご自宅の見やすい場所に貼ってもらっていました。この契約を結んでいるご利用者・ご家族から、夜間に要請があった場合は、出動することになります。夜間出動する回数は、事業所によって異なりますが、一度も無い月もあれば、10回以上になる場合もあります。私の勤務していた事業所では、平均して月に2~3回でした。

看護師さんたちは、1番と2番の携帯電話を交代で持って帰ります。1番と2番がある理由は、1番の担当者が何らかの理由で電話に出られなかった場合、2番に電話してもらうからです。2番にかかってきた場合は、電話対応をして、出動の必要があると判断したら、1番に電話をして対応してもらいます。もし、繋がらない場合は、2番担当の人が出動しますが、このケースは頻繁にはありません。携帯電話を持ち帰る日数は、月の日数を看護師さんの人数で割った日数になります。看護師さんが5人いる場合は、1番、2番それぞれを月に6日ずつになります。もし、事業所で月2~3回の出動なら、一度も出動しない看護師さんもいることになります。

緊急の電話があった場合、すべて出動するわけではありません。状況を聞いたうえで対応をご家族にしてもらう場合もあります。その場合、翌日の勤務時間に訪問して確認することもあります。また、主治医の先生に連絡をとって往診してもらうこともあります。緊急の場合は、救急車の方が速いのでご家族に要請してもらうこともあります。

夜間に出動する場合は、原則として事業所に寄って、事業所の車や自転車で訪問します。電車が走っていない時間帯には、タクシーや自家用車で事業所へ向かいます。この訪問に要した時間は、時間外と深夜勤務手当が支給されます。訪問が終わったら帰宅しますが、翌日は、担当訪問を他の看護師さんに代わってもらって、時間休をとって疲れが残らないような工夫をしています。

確かに、夜間の訪問は、大変だと思います。ご利用者のために、深夜でも訪問している看護師さんたちには、頭がさがる思いです。でも、看護師さんたちは、普段から緊急対応のための工夫をしています。夕方訪問から帰ってきたら、緊急電話の当番に自分の担当のご利用者の状況を申し送ったり、空いている時間があったら、他の看護師さん担当の緊急契約をしているご利用者の同行訪問をして情報共有をしたりしています。また、自分の担当のご利用者の状況により、ご利用者・ご家族の了解を得て営業時間内に訪問して、夜間の出動が無いようにしています。そうすることによってご利用者・ご家族も安心して夜を迎えることができるのです。

緊急電話当番をするようになるのは、訪問看護を初めてすぐということは、ありません。3か月から半年ぐらい経験を積んで、もう大丈夫と管理者が見極めてからお願いすることになります。最初は、2番の緊急電話担当から始めて、慣れてきたら1番を持つというような段階を踏んでいます。また、緊急電話当番のマニュアルも作成してあるので、その勉強もしてからということになります。

長くなりましたが、ご利用者や家族からの連絡による緊急対応について書きました。

在宅で過ごすご利用者が今後増えていく中で、24時間緊急対応の体制をとり、対応できるようにしておくことは訪問看護事業所にますます求められていくと思います。

それと同時に看護師さんたちの負担をいかに減らしていくかの工夫も大切だと思います。

 

次に、看護師さん自身や家族の病気・事故による緊急対応についてお伝えします。看護師さんたちは、子育てや、親の介護をしている人もいます。その家族の病気や事故で、仕事を休まざるを得ないことがあります。

そういった場合、自分の担当の訪問予定のご利用者に連絡をして、了解を得て別の日に振り替えたり、別の看護師さんに代行訪問をしてもらったりします。訪問予定を変えた場合は、担当ケアマネージャーに連絡をしなければなりませんが、時間変更等は、看護師さんの裁量により可能です。別な看護師さんが代行訪問するためには、普段から情報共有をしたり、同行訪問をしたりして、そのご利用者の状況を把握するように努めています。看護師さんたちは、お互いに何かあったら助け合うことにより、チームとして訪問しているのです。他の看護師さんの手が空いていなかった場合は、管理者が代行訪問しますが、それもかなわない場合は、その週の訪問をキャンセルすることもあります。

 

長くなってしまったので、「訪問中のご利用者の急変」「訪問移動中の交通事故」に関しては、また別の機会にお伝えします。

 

次回は、訪問看護師への転職の手段についてお伝えしたいと思います。

元採用担当者ならではの情報もお伝えできると思います。