私の乗るJRの列車はドア付近がこのようなマークが貼られている優先席となっています。
以前にもこんな事を記事にしたことがありましたが。。
前回の記事では小さな子供さん連れのお母さんに席を譲ろうと思った瞬間に他の乗客の方が私より一歩先に席を譲られた。という気持ちの良いお話しでした。
でも、その後それとは真反対のことがありました。
少し前になりますが、満員電車で私も入り口付近の少し広い空間に吊り革を持って立っていました。
そこに障害のある小学生くらいの子供さんを連れたお母さんが乗ってこられて。
席は満席状態なのでそのお母さんも子供さんと手を繋ぎながら片方の手で吊り革を持たれているというちょっとキツそうな格好で乗られていました。
子供さんはたぶん脳性麻痺かなと思いましたがひとりでしっかり立っていられないと思われました。
大丈夫かなと思って見ていましたが、私が座っているなら席を譲ることも出来たのに私も立っている状況でどうする事も出来ません。
そんな時、電車がガタンとひどく揺れた瞬間にその子供さんが膝からガクンと倒れ込んでしまいました。
お母さんが慌てて抱き起こすという状況が目の前で起きました。
私からは少し離れた場所だったので手を貸すことも出来ずただ見ていることしか出来なかったのです。
そのすぐ近くには優先席がありますが、その席に座っている方達がその状況に気付いていたのかどうかも分かりません。
しかし、その周りに立っている方達はその光景を見ていたはずです。
でも周りを見渡すと周りの人たちはスマホを見たり目線をそらしたり、私に言わせると皆んな見て見ぬ振りをしていました。
何か厄介な事には関係になるまいという風に感じました。
少し経って次の駅に停車するタイミングで優先席に座っていた人が立ち上がるのが見えました。
私はチャンスだと思い、その席を確保しなくてはと、ちょっと離れたところからでしたが声をかけて、席が空きますから座れますよとちょっと大きめな声で伝えました。
そうしなくては、その席を他の立っている乗客に取られそうでしたから^_^
そして、なんとかその方達は優先席に座る事が出来て一安心でした。
優先席というのはこんな方たちのためにあるものなのにほんとうに困っている方たちに使われていない事が多くあると感じます。
そんなことのあった少し後に、今度は私が優先席に座っていた時です。
通勤時は優先席も含めて一般の乗客が座りますから。
この日も満員状態で沢山の方が立っていました。
私は電車の中ではいつも本を読んでいるのですが、その時、小さな子供さんの声がしました。
ふと、目線をあげると二歳くらいの子供さんを抱いたお母さんが吊り革を持って立っているのが見えました。
私の席から少し離れたところだったので席を譲りたくても声をかける事が出来ません。
そうかと言って席を立ってそこまで行けば他の客にその席を取られてしまいます。
どうしたら良いかなと思ってその親子を見ていたら、ある瞬間にそのお母さんと私の目線が会いました。
すぐに手を振ってこっちにおいでと合図してその親子を座らせてあげる事が出来ました。
このような事は多くあると思います。
優先席なのにそれが必要な方に行き届いていないという事が。
そして、たぶんそんな状況でも99パーセントの人が見てみぬふりしてるという事が。
何かとても残念な気持ちがしました。
自分のことしか考えていない身勝手な人達に見えます。
でも、心の中では困ってる人がいたら助けてあげたいと思う気持ちは誰にでもあると思います。
ただ、そんな時に声を出す勇気がないだけなのかなと思いますがちょっと残念な気がしてなりません。
会社勤めももう沢山はありませんから通勤の満員電車に乗るのもあと僅かになりました。
これからもこんな光景があちこちで見られると思うとちょっと残念な気持ちです。