☆☆疾走する社会保険労務士 島田弘樹☆☆     「働く人の笑顔と輝きのために」 -7ページ目

社労士と「表現の自由」


やはり、触れないわけにはいかないと思います。

12月20日に知った「事件」。

http://www.asahi.com/articles/ASHDK7GK0HDKOIPE029.html

ブログに「社員をうつ病にする方法」 社労士を調査へ
斉藤太郎2015年12月19日16時58分

 愛知県内のベテラン社会保険労務士の男性が「社員をうつ病に罹患(りかん)させる方法」と題した文章をブログに載せ、県社労士会が問題視して今月に調査を始めた。職場での取り組みに逆行するような発信はネットでも批判され、厚生労働省愛知労働局も事態を重く見て調べる方針だ。

 問題の文章が載ったのは11月下旬。「すご腕社労士の首切りブログ モンスター社員解雇のノウハウをご紹介!!」と題した連載の40回目で、上司に逆らったり遅刻したりする社員を「うつ病にして会社から追放したいのだが」という質問に答える形だった。

 ブログでは、「失敗や他人へ迷惑をかけたと思っていること」などを社員に繰り返しノートに書かせるよう勧めた。「うつ状態は後悔の量が多いほど発症しやすい」とし、社員が自殺した場合の助言もあった。

 ネットでは「あまりにひどい」などの批判が起きた。「ふざけるな!」といったメールを数件受けた男性社労士は「怖くなった」として、12月上旬に連載をすべて削除した。

 国家資格の社労士は「適切な労務管理その他労働・社会保険に関する指導を行う専門家」(愛知県社労士会)。同会では40回目の内容について「多くの人が自殺に追い込むような主張と読む。同じ社労士として迷惑だ」と批判が出ており、調査を開始した。

 関係者によると、会則で処分対象となる社労士の「信用または品位を害する行為」にあたりかねないとして監察綱紀委員会を10日に開催。男性社労士は聴取に対し、「うつ病に罹患させる」というのは本旨でなく「筆が走りすぎた」としつつ、「表現の自由」の範囲内と主張したという。


伝聞で物事を判断するのは良くないと思いますが、やはり、これは「いけないこと」「あってはならないこと」です。

社労士さんが出される本の中には「社員の首切り指南」とか「社員の辞めさせ方給料の下げ方」などショッキングなタイトルを見掛けることはありますが、通常は営業(出版社側)の意向でタイトルを付けれられていて、内容についてはそれほどひどいものではありませんでした。むしろ、コンプライアンスの観点から、社長に注意を促しムダな労使紛争の火種を作らない方向に持っていくものが多いように思っていました。

「だって社労士の本だもの」

もちろん、個人のブログですから「表現の自由」はありますよ。
一般人でしたら、または匿名で書かれるのでしたら、それでもまだいいのかな、と思います。本当は許されることではありませんが。。。

でも、この人「社労士」でしょ?!

このブログを、いまうつ病に苦しむ方やその家族が目にしたら、どう思うか。。。
想像できなかったのでしょうか。

今年は精神障害の本を書くために、さまざまな方を取材しました。

特にメンタルヘルスに悩むサラリーマン家庭を想定して、障害年金がその救いになれば、という気持ちで精魂込めて書きました。

もちろん、私の本でも読者によっては傷つけてしまったり不愉快になられたり、という方はおられると思います。出版した人間として、そういった分の責任も全て受け止めるつもりで上梓しました。監修をお願いした師匠の先輩社労士も同じ考えだと思っています。

「だって社労士ですから」

これ以上はコメントしませんが、とても悲しい気持ちです。
同業者として恥ずかしいと思いました。

社労士と「表現の自由」

なんか虚しい。。。

可愛い子には。。。


今朝、長女がウィーンに向けて旅立ちました。

高校の音楽部のOGの皆さんと、4年に一回当地で開催される合唱コンクールに参加するようです。

ISや難民問題で揺れるEC。でも、だからこそ、そんな「今」の欧州をリアルタイムで感じることができるのは、本当に幸せなことだと思います。

可愛い子には旅をさせろ、と。

心配のタネは尽きませんが、彼女にとって一生の宝になるかもしれない大切な経験です。

もし金髪青眼の素敵な彼氏をともなって帰国したら。。。など妄想はつきまといますが、まずは無事に帰ってくれることを祈るばかりです。




久しぶりの新刊です


久しぶりに新刊が出ました。
タイトルは「[メンタルヘルスのための]障害年金の申請と更新がサクサク進む本」です。
今回もぱる出版からの発行です。

メンタルヘルスに悩むサラリーマンに向けて書いたものです。
師匠の関口光英先生に監修をお願いしました。