大型スーパーのスポーツ用品売り場で銃が買えるアメリカ | Ty Hassyの敢えてwokeなブログ

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 またもや、アメリカで銃乱射の大惨事が起きました。犠牲者の方々のご冥福をお祈り申し上げます。
 例によってトランプ氏はやっぱりイスラム教徒は入国禁止にすべきだなどと乱暴なことを言っています。クリントン氏は銃規制を強化すべきであると言っています。
 常識的にはクリントン氏の言っていることこそ正論だと思いますが、その正論が通じないのがアメリカなのであります。
 アメリカでは大型スーパーのスポーツ用品コーナーで銃が買えます。エアーガンが50~100ドルぐらいで売っている中で、急に250ドル~500ドル位で高いのが横に並んでいるので、こっちはなんで高いのか?と聞くと、これはライフルだと言われました。
 要するに、アメリカではエアガンは空気圧で弾を飛ばすが、ライフルはそれに火薬を使うだけだと言う感じなのであります。
 スポーツ用品売り場で売っているという事は、ライフルはスポーツ用品なのであります。でもまあ使い方によっては人も殺せるという事です。
 日本は豊臣秀吉の時代に刀狩りがあって、明治維新の時には廃刀令があったので、庶民は武器を持たないのが当たり前の平和な社会ができました。しかし、アメリカにはそういう歴史は無く、西部開拓の時代から、皆が自分の身を守るために拳銃やライフルで武装するのが当たり前の社会が出来上がってしまったのです。
 今回の事件でも、クリントン氏のように銃規制を強化しようという意見と、銃の携帯を自由化しようという両極端の意見の対立がまた再燃すると思います。
 というのも、アメリカでも州によっての違いはありますが、基本的には、弾の入った銃の携帯は許されてはいない所が殆どで、自宅に置いておくのは自由ですが、車においておく場合でも、銃と弾丸を分けておかなければなりません。つまり、弾を込めた銃を車で運ぶのも違法になるのです。
 それで、今回のような事件が起こると、銃規制賛成派は銃規制の強化を訴えますが、銃規制反対派は、逆に銃の携帯を自由化すれば今回のような事件でも、犯人が最初の一発を撃った時点で、確実に誰かに撃ち返されて即座に犯人は死んでしまうので、多数の犠牲者が出ることは無いというのが銃規制反対派の言い分なのであります。彼らの言い分は、銃が悪い訳ではなくて、悪い奴が悪いのだという事です。
 しかし、今回の事件で使われた銃は米軍仕様のM16と言われる自動小銃で、米軍が使っているものは、一回の引き金で連射できるいわゆる機関銃になるフルオートと言われるものですが、今回のは、その市販バージョンで、一回の引き金では一発しか弾が出ない仕様のものです。しかし、内部に衝撃吸収機構がついているため、殆ど反動は無く従って狙いがブレルこともなく、極めて正確に的が狙えるよう出来ている訳です。正に一発の銃弾も無駄にすることなく沢山の人を殺せるように最高の効率を極めた銃なのであります。
 そのような大量殺人兵器が普通に市販されていること自体が、どうかしていると思います。そんなもの一体どこで使うの?という話です。今回のような事件を起こすため以外は、使い道がないでしょ?ということです。スポーツ射撃の為というのならM16は性能が良すぎで、誰でも的の真ん中に簡単に当てられるために競技にもなりません。やはり、クリントン氏が言う通り、軍隊で使うような武器は全面的に禁止にするのが当然だと思います。しかし、そんな当たり前のことが実現できないのが今のアメリカなのであります。