この記事は分析初心者の方へのアドバイス的な内容です。その1
もあるので下記リンクから参照してくださいね!
参考 : 分析の初心者の方へ その1
参考 : 分析初心者の方へ その2
ただ、あくまでもブログの中の人のアドバイス
なので絶対的な正しさがあるわけではありません。ご注意を!
ということで今回はファンダメンタル分析についてのアドバイスです。
ちなみに、この記事でのテクニカル分析は「市場分析専用に作られた
テクニカル分析」に限定されます。統計解析や時系列解析は含まない
ということです。
【ファンダメンタル分析で重要なのは1点のみ】
ここで扱うファンダメンタル分析の重要点は、あくまでもテクニカル分析
との併用を条件とする重要点なので注意してくださいね (^-^)/
テクニカル分析とファンダメンタル分析を併用する中で重要な点は、
・ ファンダメンタルの数値推移
・ ファンダメンタルの数値化と推移
というファンダメンタルの数字面での推移が重要になります。ファンダメン
タルとは経済の基礎的要因であり、
・ 雇用に関わる値
・ 物価に関わる値
・ 国家収支に関わる値
・ 企業の業績に関わる値
・ 需給に関わる値
など様々なものがありますが、数値として公表されるものは特に重視す
る必要があります。ただ数値そのものは重要ではなく、
数値の推移
が重要です。また、数値として公表されない短観などは基準をもって数値
として表すことで対応します。例えば、
経済が回復過程というニュアンスを含む ⇒ 1とする
経済が後退過程というニュアンスを含む ⇒ -1とする
経済動向に変化無し ⇒ 0とする
など工夫すると良いでしょう。こうしたファンダメンタルも時系列データとす
ることでテクニカル分析との接点が現れます。
【テクニカル分析との併用】
時系列データとなったファンダメンタルは加工が容易になります。よって時系
列に対してテクニカル分析を施すなども可能なわけです。
ということで、
価格の時系列データ & ファンダメンタルの時系列データ
に対して同時にテクニカル分析を行うことで価格とファンダメンタルの両面から
の時系列情報を引き出すことができるわけです。同時に、
価格とファンダメンタルの関係
を知ることもできるでしょう。分析結果が互いに順方向なのか逆方向なのかと
いう情報が得られるはずです。
この時点ではテクニカル分析の有効性を疑う必要はありません。得るべき内容
は価格と時系列化されたファンダメンタルにテクニカル分析を適用すると何が導
かれるかということだけです。
【併用を行った後には・・】
様々なファンダメンタルと価格にテクニカル分析を施していきますと、
テクニカル分析による結果の妥当性が気になる
ようになると思います。確かにテクニカル分析の有用性を把握しないままに分析
をしているわけですから当然でしょう。
ここでようやく統計解析が効力を発揮する場面が到来します。つまり、今までの
分析結果に対して統計的解析を加えて、
分析結果の妥当性と意味付け
を行うわけです。
【まとめ】
テクニカル分析を行う対象を、価格に加えてファンダメンタルを分析対象に含めま
すと、嫌でも価格からの分析結果とファンダメンタルからの分析結果の対比を行う
ことになりますが、
実はこれがポイント
なのです。というのも、互いの分析結果の整合性を測るに統計解析が必要になる
のですが、その統計解析は必ず加工されたデータに対して行うことになります。と
いうことで次なる重要なポイントは、
加工されたデータに対する統計解析
なのです。常に加工されたデータに対して統計解析を行う癖をつけておけば自然と
意味のあるデータ加工を行うようになるはずです。もちろん、最初は意味のある
データ加工などできないでしょう。それが徐々にできるようになります。
できるようになるというよりも、そうしないといけないという判断が働くようになるという
のが正解かもしれません。
これらのプロセスは非常に重要です。このプロセスがないと、
価格変動に対して常に統計解析を行うようになってしまう
ようになります。こうなると導かれる範囲が限定されてしまうのです。限定された状態
で統計解析を進めていきますと、
無駄に統計解析の知識を得ようとする行動
になります。つまり何か導けないかと闇雲に高度な知識を得ようとしてしまうのです。
こうなった場合の行き着く先は想像できますよね?
単なる分析マニア ( p_q)
になるだけです。真に意味を持った統計解析は加工されたデータから導かれること
が多いのですよ。価格に対して直接統計解析をして意味が無いとは思いませんが、
弊害の方が増えてくるのです。詳細は次回に扱いますが、
ファンダメンタル分析とテクニカル分析は併用してこそ意味がある
これを頭の片隅に置いておきましょう (^O^)/
次回は統計解析について扱います。
