■ 「行列:Matrix」に関する知識を強化する!
普段の生活には全く縁がないと思われる数学知識ですが、市場分析という
世界に足を踏み入れたのであれば無関係とは言えない知識になるでしょう。
でも今更学生時代の教科書を引っ張り出すには・・ (ノ_・。)
と知識の取得を諦めてしまう方も多いことでしょう。当コンテンツは、そんな方々
へお贈りいたします。
■ 今回扱う知識は 基本演算編
【意味】
行列とは行列の要素を縦横にならべたものを言います。表現としては、
行列Mを2×2の行列としたとき、
と表されます。行は横、列は縦の並びを示します。そして行列は各種計算
を行うことができます。まず各種計算の具体例をみていきましょう♪
【等しい】
文字列で表されたある行列同士が「=」で結ばれる時、
という関係が成り立ちます。
【加算】
ある行列同士が「+」で結ばれる時、
という新たな行列が作られます。
【減算】
ある行列同士が「-」で結ばれる時、
という新たな行列が作られます。
【実数倍】
ある行列をN倍する時、
という新たな行列が作られます。
【積】
という新たな行列が作られます。
積は加算・減算・実数倍とは計算が違うために注意が必要です!
【これまでの計算の性質】
行列の計算は通常の計算と違って特殊な部分があります。例えば、
行列Mと行列Nがあるとしましょう。
加算 M+N = N+M
減算 M-N = N+M
積 M*N ≠ N*M
という関係になるのです。「?」と思われる方は実際に計算してみるとわかり
やすいです。加算と減算は計算するまでもなく上記の関係になりますので、
ここでは積を計算してみましょう。
全く違う値になりました。よって、積の場合は順番が大切だということです。
ちなみに順番関係無く、
M*N = N*M
となるMとNは、行列Mと行列Nは可換であると言います!
可換である行列で単位行列というものがあります。非常に重要であるため
単位行列も覚えておきましょう。
【単位行列】
単位行列とは対角線上に「1」を並べた行列です。例えば2×2と3×3の行列
における単位行列は、
となります。単位行列は順番関係なく、どの行列に対しても可換となります。
そして、単位行列の積は乗じる行列の値のままになります。
基本演算はここまでです。「除算はないの?」と思われるかもしれませんが、
除算は特別なので応用演算編にて扱います♪
☆ 「既に分からない・・」・「質問したい」という方は
コメントしてみてください!
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