ひとりごと1191(番外983 正論とならない正論②) | 林住期さんのひとりごとブログ

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林住期を生きるおっちゃんの不定期なひとりごとです。

正論とならない正論②

 

「そこまで言って委員会NP」

久々に見ました。

 

今回は良かったと思います。

 

まずは、村田晃嗣氏。

「核」についての意見でした。

一字一句は再現できないので、意図をお受け取りくださいませ。

 

核を放棄すれば平和になる。
核を配備すれば抑止力が働き、対等に渡り合える。

というような安直な考え方は

もう辞めませんか。でした。

 

核を放棄すれば平和、

核を持てば抑止力、

一見、正論のように思えますが、

実はそうではない。

今必要な議論はそこではないと言う意見でしょう。

こう言えば、粘り強くとか、けしからんと、

お叱りの意見が出てきそうです。

それを村田氏は指摘しているんですね。

番組では、答えは出ていなかったと思いますが、

もっともっと、現実的で満点ではなくても、

少しでも前へ進む議論が必要だと林住期さんも思いました。

 

続いて、丸田佳奈氏と黒木千晶氏。

「小林製薬の紅麹関連製品」についての意見でした。

これも一字一句は再現できないので、意図をお受け取りくださいませ。

 

丸田氏は、

わからないということを責め過ぎるメディアの存在と、
日々クレームが多い中、1件だけでは動けない現実を指摘していました。

 

黒木氏は、
最初の症例から2か月も経過し、
人が亡くなっているという事実。
企業の対応力が問われる

という指摘でした。
 

両名とも、真っ当なご指摘と思いました。

ただ、林住期さんは、冷たい意見になりますが、

現実問題としては、丸田氏の指摘に賛同します。

 

人が亡くなっている。

もうこれは、物凄く重たく突き付けられた現実です。

黒木氏の指摘の通り、

早期に公表していれば、救えた命とも言えるかもしれません。

しかし、丸田氏の指摘通り、すぐには対応できないと思います。

 

一般的に想像つくのが、

企業の立場としては、

被害が出たのは事実なのかどうか、

どのような被害なのか、

それは、本当に我が社の製品が原因なのか、

被害者は大勢いるのか、

などと、情報収集と事実確認に奔走しているためです。

 

この段階で、公表は難しいと思います。

公表するということは、

製造販売の中止を意味します。

 

例えば、自社だけでなく、保健所等専門機関からの指摘や報告があれば、その時点で、

製造販売中止が決定されることでしょう。

この時点でも、公表もせず、製造販売を続けていれば、当然糾弾されるべきです。

 

どこかの社長さんが、小林製薬を批判していましたが、

自分の会社でこういう事例に遭遇した場合、

自分が口に出したことを本当に出来るんだろうかって思います。

人のことはなんとでも偉そうに言えるんですよね。

 

ただこの番組のように、いろいろ意見を発し、

意見を聞いて、考える癖をつけることはとてもいいことだと思いますし、

世の中にとって、正しさとは何か、正しいことが本当に正しいことなのか?

林住期さんは、「適切」を追求する方が世の中にとっては良いのではないかと

思っております。