ひとりごと0217(番外134 今の日本人に「ある種の怖さ」) | 林住期さんのひとりごとブログ

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今の日本人に「ある種の怖さ」

 

国によっては、

国民が国の体制や為政者等を批判すれば
合法的に?逮捕されたり、
非合法的に?命を奪われることが起こっています。

そのことを思えば、日本は恵まれた国だと思います。
いや、思っていました

私が子供の頃、読んだ童話では、
悪いことをすれば、
お仕置きされたり、懲らしめられるということを
教えられてきました。

東野英治郎さんが演じた水戸老公(水戸黄門)は、
「助さん格さん、懲らしめてやんなさい」と命じます。
そしてどんな悪党であっても、
峰打ちをして殺しませんでした。

ウルトラマン(初代)は怪獣をやっつけますが、
ジャミラ(注1)やシーボーズの回のように
事情を思いやる気持ちは持ち合わせていました。

絶対に殺めない、という番組ばかりではありませんでしたが、
今は、小さい子供が見てしまうアニメでも
躊躇なく殺します。


例えば、大ヒットのアニメ「鬼滅の刃」でもそうです。
私が、何も分からず、何も知らずに、
テレビで初めて見た時、
例え、相手が残忍な鬼であっても、
首をはねるという、残虐な行為に衝撃
を覚えました。
すみません。不謹慎なことを言います。
即、神戸の事件を思い浮かべました。
アルカイダの人質の、はねられた首が、
うつぶせになった背中に置かれている残虐な行為を思い浮かべました。
家族で、このアニメを知らなかったのは、
私だけでしたが、
家族に、「こんな残虐なマンガが流行ってのん」
と言ったぐらいでしたから。
その後は、子供向けではなく大人用と思って見ていましたが。。。
やはり、小さい子供には見せてはいけないと思います。

脱線しましたが、
何が言いたいかと言いますと、
悪いことをした人間は、糾弾されて当たり前ですし、
民法、刑法の下、裁判所(官)に裁かれるのも当然と思います。
直接被害を受けた方の心情としては、
永遠に許せないのも理解できます。

法までは犯してない範疇であっても、
モラルや道徳的に良くない人間が、
批判されるのも当然と思います。

しかし、

その人間が反省(明らかにうその反省は別)した後でも、
集団で完膚無きまで叩きのめして、
社会的に「殺す」までの行為はいかがか
と思うのです。

批判する者に、
社会的に人を裁く行為までも許されているんでしょうか?

またその方法が残虐に見えます。
正義と信じて?批判している者も
そこまでやるならば、
実質批判される者と同じではないでしょうか?

兎に角、反省している者に対しては、
懲らしめる、みねうち程度で、
一旦様子を見て、
本当に改心したかどうか見届けてもいいのではないでしょうか?

その部分が欠落した今の日本人に「ある種の怖さ」を感じるのです。
 

追記

注1

ウルトラマン第23話 故郷は地球 ジャミラ登場

私の子供の頃の番組は、良いテーマが多かったように思います。

 

井手隊員の言葉にジャミラが一瞬固まったシーン、

権力者による隠ぺい命令のシーン、

ジャミラが息絶えるまでの悲痛な叫び(くやしさ)のシーン、

美辞麗句に怒りを覚えるシーン。

今でも現実に起きていることで、大人でも感慨深いテーマでした。

人類には「思い遣り」が必要と思います。