昨日、衝撃的な出会いがあった。
ちょっとした買い物をしにスーパーに行ってレジに並んでいると、じーっとこっちを見ている視線を感じたんだよね。
「ん?」
感じた方向を見ても、特に、知らない人ばかりだし、気のせいかなって思っていたんだけど、その中の一人の方が、俺がレジを済ませ、駐車場に向かう事を予想していたのか、駐車場の入り口で待っていた。
『よう!』
俺に声をかけてきた。
一瞬、なんだ?って思って、俺じゃないよなって振り返ってみても、誰もいない。
明らかに、俺に声をかけてきてる様子だ。
「え??」
だいたい、5秒ぐらいお互い見詰めあっただろうか、俺の頭の中では、なに?だれ?人違いじゃない?って思っていたんだけど、その人の面影と記憶の中の人物がひらめき、一つに重なった。
「あ~っ!」
俺は思わず、叫んでしまった。
実は、その方、前に勤めていた会社の役員(上から、3番目位かな)だった。
前の会社、300人位の規模なんだけど、この方とは、たまに飲んでいた。
「ど、どうしたんです?こんな所で何やっているんです?それにしても、すごく痩せましたよね」
『う、うん、ダイエットしているんだ』
どう見ても、ダイエットと言う範疇は超えているんじゃないだろうか。
その方、今回の件で、最終的に責任を取らされて辞めていかれた方なんだけど、ほんの半年前と比べると、体格が2/3位にやせ細り、白髪も増え、当時の輝いていた風貌もなく、限りなく枯れていた。
それより、もともと会社の近くに住んでいて、こんな所に、買い物なんて来るわけがない。
『その後、どうだ?』
「どうって、大変ですよ。今も、まだ、職に就けないし、何とかならないですかね」
別に、前の会社の事を、今さらほじくり返して意見を言うつもりはないし、仕事先を何とかしてくれとも言っていないのに、就職の話になったとたん、『がんばれよ』と、一言セリフを残して、俺から逃げるように去って行った。
恨んじゃいない。でも、近況の話とか、どうしているのか、いろいろ聞きたかったけど・・・、逃げられてはね。
でも、あれだけ、痩せたって事は、想像を絶する何かがあったって事なんだろうな。
健康面での理由なら、それも辛い話だけど、なんとなくわかる。でも、そうじゃないとすると、やはり、金銭面、家族、住んでいた豪邸、高級車。いろんな物をなくしてしまったのかもしれないな。
どちらにせよ、大変だったんだろう。
まだ、俺なんか幸せな方なのかも知れない。
今度、会う機会があったら、もう少し、話をしたいな。