今日も雨。


なんとなく気温が高いので、朝は楽だけど、せっかくの週末、もったいない。

でも、よくよく考えたら、俺には週末もクソもないか(笑)


昨日、久しぶりに街をぷらぷらしてきた。


何を買うとか、どこに行くとか、特に決めてはいなかったので、結構、ぐるぐる廻っていたと思う。


そんな中で、たまに行く中古CDショップへ入った。


入り口は狭く、奥に店内が開けている。

LPレコードとCDが半々位の割合で置いてある店かな。


最近の若者が聞く曲は、ほとんど知らないので、そのまま奥のクラシックのコーナーへ。


ふと見ると、クラシックのコーナーにいる受付のお姉さんを相手に初老の紳士が話し込んでいた。


初老の紳士と言うより、常連のじいさんかな。


「あの人は、現役では無いな。毎日通っているのかな。きっと、時間が余っているんだろう。こんな雨の日に来るんだから」


そう思いながら店内を散策していると、BGMが突然消え、ガサガサと音が聞こえたかと思うと、突然、ジャーン!と、大音量でベートーヴェンの ピアノコンツェルト皇帝が響き渡った。


一瞬、固まった。


演奏内容はともかく、傷だらけのレコードなんだろう。ガサガサとしたそっちの音が気になるし、ボリュームも上げすぎじゃないのかと思うくらい、大きな音だ。天井に吊るされたスピーカーの前に、たまたまいたせいもあるけど・・・。

「お客さんが他にもいるんですよ~」って言いたいくらいの音だ。


持参してきた物か、店の物かはわからないけど、今、流れている、レコードのジャケットを眺めながらお姉さんと話をしている。

聞くつもりは無かったけど、聞こえてしまった。


「この盤、難しいんだよ。未だに放送用に作られたのか販売用なのか、わからないんだよねぇ」


おいおい、話の内容がマニアックすぎるぞ。

だいたい、それがわかったからって、なんだって言うんだろう。


いとおしむ様にレコードジャケトッと撫でながら、語っている。

マニアックな方のお言葉には、神秘が隠されているな。

俺にはとても付いていけない。


お姉さんは、笑みを浮かべながら初老の紳士の対応している。

それはそれで、凄いな。今の会話の内容、理解しているのか?

もし、わかって話をしているのなら、これこそプロだな。