小谷美紗子さんの渾身のステージ余韻を引きづりつつ


ステージでセッティングが始まっています


後方なので人の動きはあまり見えませんが
ステージ前方に人が押し寄せすぎてるらしく


係員が皆で後ろに下がってほしいという事を
盛んに繰り返してました


そんなこんなで1

5分くらいたったころ


照明が落ちます


歓声とともにメンバーが出てきます


やはりこの歓声すごいです


みんなこれを見たかったんですね


サニーさん・・・左に背の高い人がいて見えませんショック!


健ちゃん、いますね


JEN、見えます見えます正面に


ナカケー、よく見えます

そしてサクちゃんは上半身だけ見えそうな感じでしょうか


そして始まりました
彼らの演りたいことのはじまりです


「イミテーションの木」


がはじまります


 くせのないサクちゃんの声が吸収しようと集中している
 自分の体に刺さってきます


 それはホールやスタジアムのセッティングではなく


 ただこの空間に届けるためのマイクセッティング越しの
 それでいてマイクの外にこぼれる地声を伴って届けられます


 ストレートな、本当にまっすぐな声と表現したくなるような
 さくちゃんの声、

 映画リフレクションで見たあの感じです


 アレンジはそれなりにあってうまくいえないけど
 ライブハウスで聴くイミテーションの木の

 世界観
 JENのドラムが半端なく、

 空気に載って響いてて


 ライブハウスのいいところはドラムの振動を
 リアルに受けられるとこですね 


 「掌」


 と続きます

 このセトリすげぇ


 この流れに乗れる我々の予定調和なのかと考えつつ


 恐らく自分たちが演りたいんだろうなぁって


 サクちゃんとサニーさんの声のパス交換がたまらなくしびれて


 「みっとめあうこっとができるっならぁあっあぁあ~」



 ひゃぁ、ここ大好物です♪
 神声のファルセット頂きました
  
 
 JENカウントからの


 「one two three」



 このゆるーく

 だるーく

 始まる感じの健ちゃんのギター最高です


 サクちゃんめっちゃ楽しそうです
 
 そしていよいよあのくだり目


 予想以上に大歓声でJENがマイクを寄せて
 アントニオ猪木を演じます


 よどみなくセリフを続けるJENにサクちゃんも笑顔です

 しかしJENスゲー、
 自分のリズムじゃないカウントを取るのって
 どう考えても大変だけど


 超ハイテンションでカウントコール


 「さーん、にー、いーち、だーっ!」



 大歓声とともにこの曲が終了しましたっ


 「どーもっミスターチルドレンです」


 って言った後 JENに向かって


 「小谷さんが作り上げたこの雰囲気、みーんなJENがこわしちゃったよね」



  っていいながら満足げのサクちゃん


 「小谷さんの演奏聞いた?すごかったよね
  僕もステージの袖で聴いてたけど


  小谷さんてなんか

  あったかくて、厳しくて、ちょっと怖くて、でもかわいくて、寂しくて…
  何だろうなあ、

  それが音楽って感じで
  あのピアノ一本だけであの音楽の表現力ってすごい、」


  「もしも~♪ピアノが~♪弾けたなら~♪」

  って照れながら口ずさんで


  「何よりあの間(曲と曲との)あの間がすごいよね
   きっとスッゲー肝っ玉座ってる人だと思うよ(笑)」

  って感心してました


  「今回小谷さんを知ったきっけが、ラジオで『The stone』って曲、
   今日は演んなかったけど、

   これを聞いて、ものすごい衝撃を受けて
   さっそくCDを買いに行って聴いたら

   すごくいいなぁって


   そして何よりも嬉しかったのは、

   小谷さんがこの日のために曲を作って来てくれたこと


   その『夜明けのうた』、

   本人も言ってらした『夜明け前が一番暗い、苦しい』って歌詞


   あー、言ってみてぇ~、そんなこと言ってみてぇ~」

   


   「小谷美紗子さん、本当にありがとうございます」

   って気持ち2階席に向かって
   挨拶するサクちゃん


  そして次の曲

  「遠くへと」

  の説明


  「この曲はバイクのうたです
   ある主人公が日常を離れて誰も知らない遠くへ旅に行きたいっていう・・・
   あ、バイクじゃなくて僕たちは昨日飛行機で来ましたけど(笑)」

  
  これも初めて披露してくれた曲


  やさしい曲調はアルバムそのものでサニーさんのハモリも美しく
  これ、本当にいい曲


  個人的解では車で首都高抜けていくサクちゃんのイメージでしたが
  次聴くときからバイクに乗ったサちゃんになってるなきっと

  
 「ほころび」
 
 キーボードイントロが美しいこの曲
 2番はチェンバレン音色にされてて鳥肌
 あーはじめてこの曲、生で聴けてシアワセ

 
 
 「東京」
 
 この曲こんなにドラムがかっこよかったのかと
 そしてさくちゃん追っかけのサニーさんのかぶせ声


 「あふれだす(あふれだす)あのひと(あのひと)に(に)」

 の
 ところ

 たまりません♪
 

  突然、サクちゃんが

 
 「盛り上がってる?熱くない?
  そんな時は(指さして)左右の人、そのドアを開けて
  そうそうそのドアを開けて・・・
  そのドアーをあけてぇぇっぇっぇぇぇぇぇぇ~」


  みんなのクラップしてはじまったのが


 「Door」


  最初はメンバーもクラップしながら
  サクちゃんのアカペラが秀逸です


  シャウトは抑え目だったけど
  この曲、あらためて難しく、

  カッコイイ曲なんだと思いました
  
  「友とコーヒーと嘘と胃袋」


  これもまたレア曲です
  Qツアーのアンコール以来でしょうか
  みんなが聴きたいのは、間奏のあのサクちゃんの生台詞
   
  ステージから客席左に向きつつ
  サクちゃんが淀みなくセリフを乗せていきます


   「うまいこといった、うまいこといったぁ~っ」


 のところで

 大歓声!


 あーもーね、最高すぎて意識がちぎれそうです



 「I’ll be」
  
 ゆーったりと静かにサニーさんのイントロで始まった
 アルバムVer


 情緒的に歌い始めて徐々に、メンバー全員の音楽がふつふつとわき出る感じで
 リズム隊の素晴らしさにただただ震えつつ


 最後の方は全力で全員が魂の音を絞り出しているさまは本当に心を
 揺さぶられました


 最後は大喝采!、この歌の持つパワーのすごさ、本当にすごかった




 「Sign」
  
  この狭い空間に向けて語るように歌って
  言葉を丁寧に投げ込んでくる感じ・・・


  このバンドの幅広さ、奥行きが本当にすごい
   


 「足音~Be Strong」


  健ちゃんのギターきっかけのこの曲


  サクちゃんの左に顔を向けてのブレスもいいけど


  やっぱりナカケーのメロディーと
  JENの奏でる力強さが


  生音で強く伝わってきて最高です


  シンバルを手で押さえてもなお振動の残響をマイクが
  拾ってたりして、これを感じられるのもライブハウスならではの喜び


  「小谷さんのファンにはMr.Children って

   なんてうるさいバンドだって
   思われたかもしれません
   でも全然方向性の違う音楽だけどそれを共有することで
   分かり合えるものがあるんだと思います
   そんな気持ちも込めて、最後にこの歌を聴いてください」


  「隔たり」
  
   押すように絞りだすようにサクちゃんが声を出します
   それをバンドサウンドで盛り上げつつクライマックスへと
   向かいます


   あー、終わってしまうって気持ちが強くて


   すべてを見届けよう、聞き届けようって最初は思ったけど


   気が付けばさっき聴いたばかりの曲がもう過去になっていて


   できることは今の歌声を心ゆくまで咀嚼することでした


 
  「Mr.Childrenでした、どーもありがとっ」



   サクちゃんが笑顔で去っていきました
 
  あー本当にあっという間に終わってしまった


  気が付けばなんか後ろに押されててもう下がる隙間さえない状態
  ひざが曲がりづらい自分、


  ああ、

 窮屈な空間って大変だけど

 みんなそれを忘れて楽しんだろうな



  アンコールの拍手はすぐに湧き起って
  しばらくして彼らがまた登場


  「どーもありがと、今度は体動かせる曲を演るよ、体大丈夫?
   (見渡して)大丈夫じゃないって言ってもいいんだよ(笑)」



   あー、体は大丈夫なんですが隙間がありません(>_<)
   


  「youthful days」



 そしてイントロからみんなのテンションが最高潮
 前方の皆が手をあげるとサクちゃんが見えません


 その間はナカケー観察です


 今日も黙々とエモーショナルに弾いてます
 カッコいいです
  
 この歌ってこの会場のコンパクトさにも非常にマッチしてて最高
  
  「ひびき」

   
 演奏始める前に何度か手を止めて


 「最高の夜でした」

 って言って


 「みんないろいろあるのはわかってる、問題ない人いないでしょ?
  僕らなんか問題大ありです」


  って言ってて
  ナカケーが超笑っててリアル


 「君がすきーで」の

 「きー」

 のとこのサニーさんとの

 ハモリが神レベルでした


  あーほんとにこの響きが最高っす


  ここでサクちゃんが


  「せっかくなんで、特別な夜なんで

  一緒に演りたいと思います」

  みたいなことを言って



  「小谷美紗子さんです!」

  



  サクちゃんが一言

 「ちいさいんですねっ」

 て満面の笑みで話しかけ


  「えー小谷さんと何を演ろうかって考えて

  僕らからはこれを演りたいって出したら
  小谷さんからもこれをやりたいってリクエストがあって
  話し合った結果

  この曲になりました、『you』って曲です
  あ、この曲については小谷さんから」

  って言って小谷さんに話を向けて


  「この曲はオーストラリア留学中にタヒチの男の子が好きになって、

  でも私は 日本に帰んなきゃいけないし、

  でも彼のことは好きだしって・・・
   なんか気持ちをぶつけたいって思って作ったのがこの曲です」



    「you」
  
  さくちゃんがきれいにハモリ、小谷さんを見つめながら終始ニコニコで歌ってました


  こんな素敵な機会を作れる彼らも、

  それにひるむことなくいちアーティストとして

  立ち向かうさまは


  まさに対バンの醍醐味でした 

     

  「小谷美紗子さんでした、大きな拍手を」
   サクちゃんが送り出し


  「僕らも小谷さんも音楽を愛してるけど

   本当に小谷さんは音楽に愛されてる人だなって思います
   僕らも頑張ります」
って

   言ってました


   「小谷さん今日のために曲を作ってくれましたが、

   僕らも今日のため、このツアーのために
   うん?

   ちょっと違うな

   このツアーのためではないんですけど

   曲が出来まして

 
   前回の未完の京セラドーム公演のあたりにふっと出来た曲です
   タイトルは

   『忙しい僕ら』

 
   別に僕らが忙しいっていう意味じゃなくて
   笑ったり、泣いたりそういう感情の起伏が次々にくる

   そういう忙しい感じを曲にしました


   『忙しい僕ら』をゆっくりと演りたいと思います」



   「忙しい僕ら」



  サクちゃんの弾き語りではじまったこの曲


  新曲をリリース前に聞ける機会に立ち会えたのは初めてかも


  これについてはへんに先入観を持ってほしくないので
  ごめんなさいノーコメントで


  でも皆さんの想像通りの想像以上の曲だと思います


  以上で夢のような時間が終わりを告げました


  信じられないくらい体はこわばっていて

  ひざは固まるし


  それでもこの空間で彼らの音楽を小谷美紗子さんの音楽を

  堪能することができて
  月並みですが幸せでした


  ただ音楽はすばらしい


  Mr.Childrenと同じ時代に生きててよかった
     
  最後までお付き合いいただきありがとうございました
  MCの順番や内容はかなりうる覚えです
     
  これが映像化されたら素晴らしいと心から思います