自分的に記念すべき第一回目のブログは、大好きな映画のご紹介です

ご存知の方も多いと思いますが…
「Once ダブリンの街角で」です。

出典 YAHOO!JAPAN映画フォトギャラリー
作品の細かい説明はウィキとかをご参照くださいね

あ、そうそう
今後もブログを不定期で続けるつもりですが、
好き勝手に思ったことを綴るだけです。批評家ではありませんので、知ったようなことは書けないであります

が、これを読んだ方が“観てみようかな”って思ってもらえるように
がんばってみようかと思います
《あらすじ》
ものすごくざっくりとしたあらすじですが、
舞台はアイルランド・ダブリン
そこで、ストリートミュージシャンの“男”と
チェコ移民の“女”が出会い
音楽を通して心を通わせ
互いの存在
互いの大切なもの
そうしたことを短期間のうちに知り
そして、互いの道を進み始める。
というお話です。
《みどころ》
☆主演のふたりによる全編に渡るオリジナル楽曲
☆ダブリンに住む人々の暮らしぶり
☆男ってのは子どもね
☆女ってのは大人ね
☆愛情とは結ばれるだけがすべてではないのね
というかんじですかね。
ちなみに
主演は
グレン・ハンサード&マルケタ・イルグロヴァハンサード氏はこの映画以前にも俳優として出演した映画
※1もあるので、
厳密には俳優さんですが、基本的にはおふたりともプロのミュージシャンです。
今はもうふたりとも俳優業には興味無いそうです。
うん、実に潔い。
ちなみに、グレン・ハンサード氏はザ・フレイムズというバンドのフロントマンで、
この映画の監督は同じバンドの元ベーシスト。
本来はハンサード氏には作中のオリジナル曲の作曲を依頼していただけで、
演じるのは別の俳優さんだったのが、予算やらなんやらで…
ということらしいです。
それが、結果としてはよかったんでしょうね。
《極私的感想文》
※以下、軽くネタバレあります
みどころとして前述しましたが、
とにかく楽曲がいい。
特に、テーマ曲というか代表曲で、
主演のふたりが歌う
「Falling slowly」https://youtu.be/ae_UcKoljQw
※エディタが違うようで、埋め込みできませんでした…次回からは!この1曲の中に、映画のすべてが映し出されています。
あまりにも素晴らしすぎて、
アカデミー賞歌曲賞をはじめ、
さまざまな賞に輝いています。
映画的には
カメラワークとか
俳優の演技とか
まぁ、素人目で見ても…ですが
それがむしろリアルなかんじなんです。
だからがゆえに、
劇中の設定や、演奏を含めた楽曲の良さとか
そうしたすべてが一緒になって、
この映画を名作にしたのだと思います。

出典 YAHOO!JAPAN映画フォトギャラリー
話は変わりますが
私、日本を出たことがありません。
ええ、旅行ですら、です。
なので、海外の国々の生活の様子とかは
すべて映画やらなんやらでしか知りません。
そのイメージの中でダブリンという街は、
なんだかいつも曇っていて
生活水準は決して高くないながらも
決して誇りを失わずに生きると決めている
そういう人々が暮らしている
という認識です。
このイメージは、
アイルランドを代表する、私が大好きな
U2とかThin Lizzyとかの影響もあるんでしょうね。
(この2つのバンドはアイルランド国内での評価が大きく分かれてますね)
この映画の中でも、そうしたイメージ通りでした。
面白いなぁと思ったのが、
掃除機のことを
フーヴァー(The Hoover)と
みんな呼ぶんですね
この丸くて可愛い掃除機です
ヘンリーくんですね

出典 Numatic International
日本でプラスチック製保存容器をタッパって呼ぶようなかんじ
それはそれとして。
作中、主人公の男女が名前で呼ばれることはありません。
クレジットも、
“男=Guy”
“女=Girl”
セリフも少なめ。
(俳優ではないから)
低予算ゆえ、ゲリラ的に撮影。
(そのため、通行人どころか出演者ですらカメラ目線になっちゃう)
子どもと一緒に観るのがためらわれるような性的な描写はなし。
(だからがゆえに、より一層主人公ふたりの心情が深く伝わる)
さて
街でオリジナル曲を、
穴のあいたギターをかき鳴らしながら歌う男。
その男の歌に惹かれて、話しかける女。
同じ街に暮らしているというだけで、
まったく接点のなかった男女が
音楽によって、つながる。
音楽によって、通じ合う。
でも、やっぱり男ってのは…。
ちょっと仲良くなった途端、
部屋に泊まっていかない?
なんて言っちゃうんですよ。
まぁ、気持ちはわかりますが。
で、あっさりフラれる
で、翌日謝りにいって許してもらう
で、一緒に歌う
設定としても、実年齢としても、
“女=Girl”の方がはるかに年下なんですけど
彼女から色々なことを教えてもらうのです。
そして、彼女は“男=Guy”の純粋な心に触れ、
自分にも気づきがもたらされる※2。
そうした流れのなか、
とても印象に残るシーンがあります。

出典 YAHOO!JAPAN映画フォトギャラリー
“女”は夫をチェコに残してダブリンに来たわけですが、
そのことについて、“男”が質問をします。
「まだ彼を愛してるって、チェコ語ではどういうの?」
そのチェコ語を教えた後
彼女は、
いたずらっぽく
少し切なさのある表情で別のチェコ語
「Miluju tebe」※3
と、つぶやきます。
これが、まったく言葉の意味はわからないのですが
とても
とても心に残るのです。
※一番最後に書きますが、知りたくない人は読まないようにご注意を!
噛み合ってるようで
噛み合ってない
わかってないようで
わかっている
すれ違いなのか
交わっているのか
言葉を交わすとそんな微妙なかんじなのに、
一緒に歌いだすと
すべてが理解しあえる
そうして、
濃密ながらも短い期間を経て
ふたりの物語はエンディングを迎えます。

出典 YAHOO!JAPAN映画フォトギャラリー
ふぅ…。
なんといいますか
男女の愛情や男女の友情に、
定義なんてのは、あるのかないのか、ですね。
でも、その当事者間には、結果的には正解があるのでしょう。
それがリアルタイムではわからないから、
色んなドラマも生まれるんですよね。
この映画はただのラブストーリではなく、
前述のあらすじをなぞりながらも
音楽のもつ、
美しさや、心情を代弁する力
人が前に進もうする時の出発点となりうること
そうしたことを教えてくれたように思います。
そして
人と人の愛情とは、
その人の行いによって
いくらでも高尚になりうる。
というようにも思いました。
なんといいますか、
刹那の中に永遠がある
みたいなかんじですかね。
何いってんでしょうね、俺
ともあれ、
とてもいい映画です。
音楽好きではなくても、十分に楽しめます
だから、
ぜひとも、何度でも、ご覧くださいね☆
てなことで、
まとまりもへったくれもありませんでしたが…
最後までおつきあいくださいまして
ありがとうございます!
またお会いしましょう!
※1
同じダブリンを舞台とした「ザ・コミットメンツ」という映画でギタリスト役として出演している。
この「ザ・コミットメンツ」の最後が、ハンザート演じるギタリストがダブリンの路上でストリートミュージシャンとしてギターを弾く姿が描かれていて、実は本作は「ザ・コミットメンツ」の続きとして描かれているのではと言われ、監督と出演者はそれを否定していないそうです。
※2
主演のおふたり、劇中では男女として結ばれませんでしたが、実生活では結ばれまして、その後、お別れになられたそうです。
ま、そんなもんです。
※3
日本語としては「私が愛しているのはあなたよ」だそうです。
いくら映画の中とはいえ、おい、男!気づけよ!ってかんじです。
まぁ、それがいいんですけどね。
伝えたいけど、伝えない。
俳優ではないのに、これ以上はないという彼女の表情で、その揺れる心情が伝わります。
だから女性の方が大人なんですね、と思いました。
同じように何を言ったか謎な場面では、ソフィア・コッポラ監督作のロスト・イン・トランスレーションも挙げられますね。