今年2010年9月末、テレビ東京で玄奘(三蔵法師)の西域記を追跡する番組がありました。
ご覧になった方も多いと思います。
私には1ヶ月近く経っても忘れられないシーンが幾つかありますので、それを綴ってみようと思います。
[1]玄奘は天山山脈のどこを越えたか?
西域記を読むと、同師が超えた場所はしっかりと「ベデル峠」と書いてあります。
このベデル峠がどこにあるのかが中々わからず、ずっと謎になっていたのですが、
この番組のお陰で、やっとその場所が分りました。
玄奘は中国内ではシルクロードの「天山南路」と呼ばれる道を辿って来ます。
もし、インドで仏教の経典を入手するだけが目的だったら、そのまま天山南路を歩いて
パミール高原に出て南下してアフガニスタンに入れば良いのですが、・・・
彼は天山南路の中間地点で急に山脈を登り始め、横断します。
この険しい道が、番組の中で衛星写真を元に紹介されていました。
この画像で分ったのですが、天山山脈は小さな石コロの山だということです。
ヨーロッパ・アルプスのような硬い岩盤の山ではなく、ボロボロと崩れる山脈だということが分りました。
こんな石の山には誰も住めません。
中国側のふもとの村、今は国境警備隊が駐留しているようですが、
そこから峠を越えてキルギス側のふもとに下りるまで家一軒ないというベデル峠越えは、
孫悟空の「西遊記」でも化け物が出てくる険しい山として紹介されています。
そして、山を下った所にある不凍湖「熱海」として紹介されているのがイシク湖です。
次回はこの湖について綴ります。