今日は一年生の授業の最後に、地球上の隕石衝突クレーター分布の紹介した。月面は一面クレーターだらけだが、以下のカナダのUniv.New Brunswickのグループが運営しているEarth Impact Databaseを見ると地球の大陸上で隕石クレーターの分布は極めて偏っている。http://www.unb.ca/passc/ImpactDatabase/
一つは熱帯雨林地帯(アマゾン、アフリカ中央)には殆どクレーターがない。これは侵食が激しいとクレーターが残らないのだろう。ヨーロッパを見ると、スカンジナビア南部に集中している。これは基盤年齢が古いのと安定している(氷河侵食が弱い)ため残っているのであろうか。アンデス、ロッキー、日本列島のような造山帯も密度が低い。中国は広い面積と古い基盤を持っているのに殆ど隕石クレーターがない。「愚公山を動かす」の喩えのように人口密度が古くから高い地域なので、人工的な地表の改変がおこなわれたものだろうか。