今までわたしは二度の手術経験がありました。
はじめは学生時代、大腸憩室炎という病気で腸がやぶれてしまい、緊急手術です。
二度目はお産で悪くなってしまったお痔さまの手術です。

最初の手術はまだ医学生のとき。しかも臨床実習がはじまっていましたから、病気に対する興味でいっぱいです。
最初は虫垂炎疑いで検査を進めていきました。、とにかくお腹が痛く、熱もありましたが、興味深く診察も勉強する気持ちでした。
なんと直腸診まで、、ショックでしたがしょうがない。子宮外妊娠など婦人科の病気も疑われましたからね。

結局お腹をあけてから、憩室炎で大腸が一部破れていて腹膜炎をおこしていたことがわかり、大腸の部分切除術に術式が変更されました。
二回刺されてようやく効いた下半身麻酔ではだめだということになり、興味しんしん起きている事もできなくなりマスクを押しつけられて寝かされたわけです。点滴からすっとねかせてよ~。目覚めたあとはお決まりの寒気と震え、シバリングといいますがつらかったですね。足は動かずのども痛い。

それほど大きな傷ではありませんでしたが、ドレーンは二本、緊急の腸の手術でしたから縫合不全のリスクもあり、一週間の絶食。絶食のあとの初めての食事で、重湯と具なし味噌汁の美味しいこと!感動でしたね。
その頃からダイエットに目覚めていたわたしは、栄養の足りなかった点滴に高カロリーの輸液をいれられるのを拒み、とてもおこられました、、。
手術、麻酔の経験は医者になってからも大変に役立っています。

二度目は、、ま、たいしたことないです。お痔さまだし。

緊急手術や大きな手術は、やはり医療者にとっても緊張しますし、ちからも入ります。
でも例えば小さな手術である円錐切除やレーザー蒸散術であっても、長い間癌の不安をかかえて手術にふみきるという、患者側の心の状態までやっぱり把握しなければだめなんですね。

手術室ではほんのすこしの時間で終わる手術でも、患者にとってはたえられないくらいの不安と闘って手術にのぞんでいる。自分が患者になってまた改めて感じたのです。