







「お七」って知ってるかなあ。
八百屋お七。
江戸時代に江戸にいた少女なんだけどね。
16歳だったかな。
諸説あるんだけど、14か15か16の娘が、今の東京都文京区駒込に住んでたんだけど、江戸の大火があってね。
家の八百屋が焼けちゃったんで、寺に避難したんだ。
ところが、そこでとある男に恋をしちゃってね。
悶々とするんだよね。
そんで、「火事になれば、またあの人に会える」と思っちゃって、自分で付け火をしちゃうんだ。
お七は、その場で捕らえられて、品川の鈴ヶ森刑場で火あぶりの刑に処せられてしまうっていう、センチな実話。
当時は、少年法みたいのがあった訳じゃないんだろうけど、時の奉行が、お七に、「汝は十五であろう?」と、お情けをかけてるんだよね。
奉行も、粋なもんで、16の娘を、むざむざ死刑にするのは忍びないと思って、「お前は15歳だよな?」と、かまをかけたんだよ。15と答えたら、刑を免除してやろうと思ったんだ。天下泰平の元禄時代だからさ。
そこでお七が、奉行の計らいを悟って、「はい、おっしゃる通り15です」とでも言っておけば、刑を免れたものを、ばか正直にも「16」と答えちゃったんだよね。
奉行も、本人がそう言っちゃったら、もうどうしようもなくて、お七を火あぶりにかけるしかなかったの。
そのお七は、脚色されて、歌舞伎なんかの伝統芸能になってるんだ。
その番組があるんだよ。
これ。
実は、オレ、鈴ヶ森刑場跡に行ったことあるんだよね。
火あぶりっていうと、業火に焼かれるっていうんで、拷問みたいに苦しいと思うかも知れないけど、当時は、平和な時代であって、火を放つ前に、こっそりと喉元をパッとかっきってやって、火では苦しまないよう配慮してたっていう話もあるの。
ドラマでは、元AKB48の前田敦子が演じたことがあったよ。
【注目の番組】
にっぽんの芸能「八百屋お七の世界 舞踊“幻お七”」
八百屋お七の伝説を扱った舞踊「幻お七」を放送。娘の激しい恋心の表現が見所。出演は中村梅彌ほか。名人列伝は清元寿兵衛。玉手箱は古典芸能にゆかりの深い金沢への旅。
3/18(金) 22:00~23:00 NHKEテレ1・東京(Ch.2)
