長野県千曲市の屋代駅～同県須坂市の須坂駅を結んでいた。2012年4月1日廃止。廃止後は、長電バス屋代須坂線が代替の役割を担っている。
探索日：2018年3月27日
奥に見えるのが須坂駅。何やら工事中。
線路は手前方向に伸びていた。
踏切の跡が残っている。
国道406号線を挟んで反対側は、河東線記念公園として整備されている。
20～30メートル程線路が残されているが、妙にこぎれいなのがちょっと…ね。
転轍機も動かせる？…かと思ったが、流石に南京錠で止めてあった。
緩やかなカーブを描いてゆく。
時間の都合上、全線踏破とはいかなかったので、この先は所々かいつまんで載せていく。
信濃川田駅。
人の活気が無いことを除けば、往時の姿をとどめている。
左下の信州中野から分かれていたのは木島線(河東線)。この路線も2002年に廃止されてしまった。
ラッシュ時は毎時2本。それ以外は1本のようだ。
まだ新しさも感じる駅名標。
ホームに据えられた2000系A編成。
ここ信濃川田駅には幾つかの車両が留置されていた。(現在は解体済み)
記念公園整備の計画があり車両が搬入された次第だったが、計画は白紙に…
今にも発車しそうな雰囲気。
長野電鉄の社章。
昭和32年 蕨の日本車輌製。
当ブログで、以前に日本車輌蕨工場を扱った記事がありますので、お時間ありましたら是非→こちら
桜が咲き乱れる春は綺麗だっただろう。いくつもの青春がここから始まっていって…
須坂方に少し行った所には別の車両が留置されていた。
モハ1000形1003。
こちらも昭和24年 蕨の日本車輌製。
台車も一応あげておく。
住友金属製のようだ。
ポイントを遠くからズームで撮るのが良い。
錆びついた転轍機が青空に映える。
赤野田川を渡るガーター橋。
この先は須坂駅へと続いている。
その一方で、屋代方面の線路は剥がされてしまっていた。
【追記】
綿内駅に寄る機会がありましたので、こちらに書き添えておきます。
探索日：2020年3月21日
綿内駅の外観。信濃川田駅と似ている。
新しめの自転車置き場には、通学利用者と思しき自転車が数台止まっていた。
役目を終えた時計が寂しげにかけられている。
廃止後に写真展などが催されたのだろう。賑やかで可愛らしい絵柄。
しかし、それさえも今では過去のものになりつつある。
駅員室は物置に姿を変えた。
公文教室が開かれていたらしい。
壁の張り紙にも見受けられたが、耐震性の関係で閉鎖されてしまったのだろう。
線路は更地となり、広い構内が残る。
駅名標も色あせてしまった。
かすかに「わたうち」の文字が読み取れる。
地面はバラスト敷きでは無くなっていた。
バラストもひっくるめて撤去すると、案外ホームが高く感じるもんだ。
須坂駅方面を望む。
以上で今回の探索は終了です。廃止からそれ程経っていないだけあって、設備も所々残っていたのが幸いでしたが、一番残念なのが保存車両が解体されてしまったことでしょうか
私の訪問時はかろうじて残っていたものの、後々Twitterで解体されてしまったとの情報を耳にしました。素人目には単に置かれているように見えても、高度な技術を持った人材と資金を用意するのは簡単な事ではありません。今回の件はアスベストなどの有害物質使用が拍車をかけたようですが、車両保存の難しさを改めて感じました
全国で活動されている保存会の方々には頭が下がる思いです。
今回私はバスで巡りましたが、もし車をお持ちなら、駅や橋梁などポイントポイントだけを巡っても十分充実した時間を過ごすことができると思いますよ
皆さんも是非足を運んでみてはいかがでしょうか？
それでは！
〇Wikipedia長野電鉄屋代線
→こちら
〇廃止1年後の長野電鉄屋代線のかなり壮絶な状況｜PRISE16写真日記
→こちら
〇歩鉄の達人 長野電鉄屋代線
→こちら
〇須坂市 長野電鉄屋代線跡地 活用基本構想｜須坂市
須坂駅方の整備計画です。
→こちら
〇長野電鉄屋代線の跡地について｜千曲市
屋代駅方の整備計画です。
→こちら
〔関連動画〕
≪Twitter
≫
→こちら
【廃線探索ナンバリング №40】
