相模鉄道本線相模大塚駅付近から分岐し、米軍厚木基地までジェット燃料を運んでいた。1998年以降列車が通っておらず

事実上の廃線。近年になり米側から土地と線路が返還された。

 

探索日:2018年2月4日

 

左奥に相模鉄道本線 相模大塚駅がある。専用線は厚木基地へ向けて進路を南にとる。

 

さがみ野駅方面。

本線に直接合流している訳ではなく、相模大塚方面から来た列車は分岐して留置線に入ってから、スイッチバックする必要があった。

 

線路は住宅街の中へと続いてゆく。

 

 

小さな踏切。

 

架線などもそのまま。状態については申し分ない。

 

 

県道40号線と交差する。

 

この路線の正式名称は不明だが、○○(←厚木とか?)航空隊線だったのだろうか?

 

少なくとも3台に1台は、踏切で一時停止していた。地元住民なら知っているだろうが、初めて通る人は一目見ただけで廃線だとは気づかないだろう。“使用中止”の幕でも掛ければいいのに。

 

駐車場と化した線路。これは廃線あるある。

 

 

 

 

隣家の樹木がこちらまで浸食してきていた。列車が走らなくなってからの年月を感じさせる。

 

 

 

東名高速道路を渡る。交通量も多く、橋を撤去しようにもこれは中々難しそう。

 

 

橋を渡り終えると右にカーブし、いよいよ基地が見えてくる。Yナンバーの車がちらほらと。

 

 

 

 

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8号踏切。

 

 

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防衛庁の境界杭。

米軍厚木基地は、元々厚木海軍飛行場として戦前に開設され、戦後に占領軍と自衛隊との共同使用になった歴史がある。

 

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旧バージョン。

 

この先、線路は基地の中へと続いていた。基地の中には給油施設や、ヤードがあったのだろうが、今は線路もろとも撤去されてしまっていた。

 

以上で今回の探索は終了です。この廃線、近年まで線路が撤去されずに残っていたのは何故なのでしょうかうーん何か利害関係が絡んでいたのか、撤去出来ない理由があったのか。横田基地では在日空軍向けに現在でも燃料輸送が行われているので、専用線を利用して、安善もしくは瑞穂埠頭などの米軍貯油施設からのジェット燃料輸送を復活させる計画があった為ではないかと推測していますグラサン全国の自衛隊の基地でも、線路が残っている休止線はよく目にしますし、わざわざ撤去するくらいなら有事に備えて残しておこうという算段でしょうか…

皆さんも是非足を運んでみてはいかがでしょうか?

それでは!

 

〇歩鉄の達人 厚木海軍飛行場引き込み線

 →こちら

 

〇線路巡礼1998:米軍厚木基地専用線

 使われなくなって間もないころの写真が載っています。

 →こちら

 

★鶴見線石油支線(安善~浜安善)

 ジェット燃料輸送は現在もここから発送しています。

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〔この廃線を取り上げた動画〕

当時の走行映像です。かなり貴重なのではないでしょうか。アップしているのは知っている人は知っている奥野君さんです。

 

≪その他の活動媒体≫

〇Twitterセキセイインコ青

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【廃線探索ナンバリング №38】

 

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