JR横須賀線大船駅付近から分岐し、JR東日本大船工場(鎌倉総合車両センター)へ至る引込線。整備車両の搬入出に使われていた。東京総合車両センターと大宮総合車両センターへ業務を引き継ぐことになり、2006年2月9日を持って工場が閉鎖。それに伴って引込線も廃止された。
探索日:2018年4月8日
右を走る線路は横須賀線と湘南新宿ライン。右手奥が大船駅方面。
引込線は左へと分かれていく。
線路や架線柱も撮影時はそのまま残っていた。
残念ながら今では解体作業が着々と進んでしまっているようだ。
路盤は非常に良好な状態。
立入禁止の看板。
まだ廃止になって間もないからか、線路内で耕作する様子などは見受けられなかった。
この先で湘南モノレールと立体交差する。
踏切跡の上空を通過していくモノレール。
帰りがけに湘南深沢駅から乗ったのだが、東京モノレールやTDLが採用している跨座式モノレールとは違い、かなり揺れる印象だった。
小さなホームが残っている。
この区間は県道304号線と並走している。
ちなみに画像は全て現在も通行可能な踏切跡から撮影しているので悪しからず。
用水路を渡る。
日当たりが良いせいか、雑草の量が増えてきた。
道路と並走しながら緩やかなカーブを描く。
道路から離れ、再び住宅街の中を進んでいく。
ブツ切り線路がいい感じ。
この先は三菱電機(株)鎌倉製作所内を通るため少しワープ。
車が通行する部分は溝をコンクリで埋めてあった。改めて列車はもう通らないのだと実感する。
もうそろそろ大船工場。
この辺りから分岐が始まり、何線にも分かれていた。
航空写真(こちら)で見てもらえば一目瞭然だが、この広大な空き地が大船工場の跡地。
鎌倉市が主体として再整備計画を進めているようで、ショッピングモールになるのか、はたまた分譲住宅地になるのか。調べたところ鉛などによる土壌汚染が深刻なようなので前者の方が可能性が高いと思われます。
以上で今回の探索は終了です。大船工場の跡地や、設備を撤去した後の線路用地の活用法など今後の動向が気になる廃線でした。跡地に三井不動産などのデベロッパーが出資して何かしら観光新名所を作れば、新たな文化発信の場となりうるのではないでしょうか。鎌倉や湘南江の島からも近いので皆さんもそちら方面に行かれた際は、帰りがけに是非足を運んでみてはいかがでしょうか?ちなみに湘南モノレール富士見町駅で降りれば、分岐地点から散策することが出来ますよ。
それでは!
〇Wikipedia東日本旅客鉄道大船工場
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〇Wikipedia大船駅
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〇歩鉄の達人 鎌倉総合車両センター
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〇JR大船工場跡地はどうなる?|はまれぽ.com
整備計画が載っています。具体的に何が出来るかは、まだ未定のようです。
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〇鎌倉市:JR引き込み線跡地活用へ 年内にレール等を撤去|タウンニュース鎌倉版
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〔JR大船工場専用線を取り上げた動画〕
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【廃線探索ナンバリング №32】