西武池袋線元加治~東飯能間にある短絡線。飯能駅を経由せずに池袋と秩父方面を繋ぐために計画された。飯能駅のスイッチバック構造は機関車の付け替えが必要など、貨物輸送のネックとなっていた。用地買収までは進んだものの、線路を敷設するまでには至っていない。
探索日:2018年2月18日
西武池袋線との分岐付近(南側)。
未成線はここから右手奥へと分かれていく。
1961年八幡製の古レールが柵に使われていた。
住宅街の真ん中を貫く未成線。
振り返って一枚。奥が先ほどの分岐地点。
遠くには飯能の市街地が見える。
途中から路面はアスファルト舗装に変わった。
こうして見てみると壮観な大カーブ。
複線の幅が西武の秩父に対する意欲を良く表している。複線にするとしても立体交差か平面クロスか?
緩やかなカーブの線形を描きながら未成線は東飯能駅へと向かっていく。
埼玉県民はお馴染み、丸広百貨店飯能店がちらり。
正面奥が東飯能駅。左から急カーブで迫って来た池袋線と合流する仕様になっている。
〈おまけ〉
飯能駅の西側。
ここに機回し線の線路が取り残されているという事で来たのだが…
残念、、過去の画像を見ると神社の右側に線路があるので、撤去されてしまったようです。
線路が残っていた頃の様子はこちら
現在は埼玉西部消防組合 飯能日高消防署 稲荷分署が建っています。
以上で今回の探索は終了です。未成線というと、それほど遺構が残っていないか、宅地化で消えてしまっているのが多いのですが、この飯能短絡線は数百メートルにわたって線路用地が丸々残されています。後はバラスト撒いて、線路敷いて、架線張ってといった具合だと思いますが、進行しない、つまりは現状の線路設備で需要をまかなえているという事でしょう。完成の見込みは薄いと言わざるを得ません。西武鉄道としては武蔵丘車両基地・検修場との回送に有用であるとしてあくまでも休止としているようですが、正直どうなのでしょうか?
皆さんも是非足を運んでみてはいかがでしょうか?
それでは!
〇Wikipedia東飯能駅
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〇Wikipedia飯能駅
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〇朝日新聞デジタル 各駅停話 西武秩父・池袋線
(中)の動画の冒頭に登場します。
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〇朝日新聞デジタル 各駅停話 東飯能駅 短絡線ができていたなら
記事は全文は読めませんが、参考になる図があったので載せました。
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〔飯能短絡線を取り上げた動画〕
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【廃線探索ナンバリング №30】