中央本線国立駅から分岐し、鉄道総合技術研究所まで伸びていた専用線。車両の搬入出に使われていた。現在は構内に試験線が残るのみとなっている。
探索日:2017年11月26日
中央本線国立駅北口から、数百メートル西へ来たところ。
線路のモニュメントがあり、一部は遊歩道になっています。背後には中央本線が通っており、高架化される前はこの専用線と繋がっていました。
ポッポみち。
自転車がスピードを出しづらくする為なのか、クネクネしている。
枕木を用いた柵。
どっかから引っこ抜いてきて取って付けた感満載だが、鉄道境界杭もあった。
隣接するビルの非常階段が線路を跨ぐように作られている。
踏切があったのだろう。道路のアスファルトが真ん中だけ新しい。
この道路を境に、ここから先は線路が残っている。
超ミニホーム。その奥には台車が置いてあった。
資材置き場なのだろうが、妙な形をしている。心なしかロープウェイ乗り場にも見えるが、気のせいだろう。
鉄道総合技術研究所の北側にまわって来ました。
金網の隙間から見えたのは…謎の紫色の電車。調べたところ「剛性試験車体」という名前の車両だそうです。→こちら
軌道はモノレールに似ているが…何だろう…謎の試験車両。
こちらも調べたところ、パンタグラフの接触実験をする試験線のようです。→こちら
構内にはごちゃごちゃと試験線が。奥には普通のレールも見えます。
鉄道総合技術研究所 正門。
普段は立ち入ることは出来ませんが、毎年10月15日の鉄道の日には「平兵衛まつり」が開催され、一般公開されています。時間があれば一度行ってみたいものですね。
《おまけ》
鉄道総研の向かいにある国分寺市ひかりプラザには、951系という新幹線の試験車両が展示されています。
運転席。
車内には鉄道関連の展示が並んでいました。
以上で今回の探索は終了です。鉄道総研の引込線は、中央本線の高架化に伴いわざわざスロープを作ってまで…という所までは至らず、廃止になってしまったようです。とすると車両は陸送が大体なのでしょうか?今でこそ構内に数百メートルの試験線が残るだけの陸の孤島と化していますが、当時は様々な車両が本線との間を行き来し、1992年に国際講演会が開催された際には各国の鉄道界の重鎮を乗せた列車が、この引込線を通って会場である鉄道総研に入ったという話も聞いたことがあります。新幹線を始め超電導リニアなど様々な鉄道技術を開発し、日本の鉄道の発展に寄与してきた鉄道総合技術研究所。この廃線を見ることで、鉄道が繁栄を極めていたあの頃の栄華を垣間見ることができたような気がします。
皆さんも是非足を運んでみてはいかがでしょうか?
それでは!
〇Wikipedia鉄道総合技術研究所
→こちら
〇公益財団法人 鉄道総合技術研究所 公式HP
→こちら
〇続・引込線二題/2.鉄道総研引込線
当時の写真が載っています。
→こちら
〇鉄道総研の公開「平兵衛まつり2018」に突撃:俺の居場所2
2018年の平兵衛まつりの様子です。
→こちら
〇新幹線資料室・鉄道展示室(ひかりプラザ内)|国分寺市
→こちら
≪その他の活動媒体≫
〇Twitter
→こちら
【廃線探索ナンバリング №24】