1922に完成した旧東海道本線のトンネル。旧赤沢隧道はその構造から別名“眼鏡トンネル”とも呼ばれた。一部洞門になっており、相模湾を一望することが出来た。強度が問題となり、1972年の新線切り替えに伴い廃止された。

 

探索日:2017年5月3日、5月28日

 

今回の廃線は、天下の東海道本線の旧線です。ただの廃線と侮ることなかれ。なんと、この廃線は複線電化の廃線なのです!

川に沿って走っていた単線が山の中をぶち抜くトンネルによって廃線になるというパターンはよく目にしますが、複線電化がごっそり廃線になっているというのは珍しいと思います。

場所は熱海から少し東京寄り。根府川~真鶴間にあります。それでは早速、真鶴駅から出発していきましょう。

 

例によって車を使って真鶴駅まで来ました。廃線鉄は鉄オタの部類であるにも関わらず、車で来るというのはいかがなものかと思うこともありますが、真鶴までの運賃って18きっぷとかじゃない限り、馬鹿にならないんですよね。東京から往復で3326円です。プラス自分は東京に住んでいないので東京まで出る運賃を足して…かける人数分は…という具合に車で一般道を使った方が圧倒的に安いんです。

 

【2022/3/16 追記】

この先紹介する旧線の路盤までの道順について、真鶴駅側の現役線との合流地点以外の場所から辿り着く道順があるとだけ明記しておきます。諸般の事情を考慮した結果、内容を一部修正しました。


コンクリートの擁壁。

 

路盤がぽっかりと空いて、落ち葉の道になっています。

 

複線用架線柱が残っています。

さすが大動脈だっただけあって、他の廃線とはスケールが一味違いますね。

 

架線柱に付けられていたプレート。

S43というのは昭和43年(1968年)のことでしょうか?

 

真鶴から1つ目のトンネル、長坂山隧道 根府川側坑門。遠くに真鶴側の光が見えます。

 

トンネル内には雑然と置かれた廃材が。

 

資材置き場として利用されているようです。

古民家というか純日本建築をばらしたようなものが置かれていました。最低限雨風はしのげます。

 

一面の闇世界。

以前死体が発見されたこともあるようで…正直怖かったです…

 

長坂山隧道 真鶴側坑門。正面が真鶴駅方面です。

引き返して根府川方面へ歩いて行きます。

 

八本松隧道 真鶴側坑門。

 

落書きが所々に。日付が最近のもありました。

 

トンネル内から根府川方面を望む。その先は大自然に還りつつあります。

 

ツタに覆われた架線柱が残っています。

 

草むらの下にガーター橋が隠れています。

危うく見過ごすところでした。

 

相模湾を一望できるナイスビュー。

 

保線車両用の通路だったのでしょうか?

ここに線路が敷かれていたとは思えないですし…

 

この先はいよいよ目玉物件の真鶴隧道へ…という訳ですが、今回はここまで。

記事が長くなりすぎてしまったので、後編へ続きます。

後編は→こちら

 

〇迷走局 旧東海道本線 真鶴駅・根府川駅間の廃線を歩く

 私が行くときはこちらのサイトを参考にしました。ただ、掲載写真は古いです。

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〇歩鉄の達人 旧東海道線・真鶴駅~根府川駅

 毎度お馴染み、歩鉄の達人さんも探索されています。

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【廃線探索ナンバリング №12】

 

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