越中島貨物駅と晴海ふ頭を結んでいた貨物路線。主に新聞巻取紙、小麦、大豆、セメント、雑貨などを運んでいたが、モータリゼーションによる鉄道貨物輸送の衰退のため1989年に廃止された。

 

探索日:2016年6月5日

 

東京レールセンター(越中島貨物駅)。JR東日本のレールの供給拠点となっている。ここから晴海線は伸びていた。

 

錆びついた線路は一路西へ。

 

住宅街やビルの間を線路は進んでゆく。

 

首都高下の道路から撮影した一枚。草に埋もれて線路が残っている。

 

道路を渡り反対へ。ここは都有地として管理されているようだ。

 

古レールを縦に並べた構造物。何だったのだろうか。

 

縦長の緑地が続く。

 

僅かながら木の合間から線路が見える所が。場所はここ。何故十数メートルだけ残っているのかは謎だ。

 

 

越中島通りを過ぎると、程なくして豊洲運河を渡る。当時は勿論橋桁もかかっていたが、今では橋脚を残すのみだ。

 

豊洲北小の南側の小道。

 

線路のモニュメント。幅まで調べてから作って頂ければ完璧なのだが…

 

ここから晴海橋までは豊洲三丁目公園を斜めに横切り…という具合なのですが、再開発で痕跡がまったく残っていない、ので晴海橋までワープ。

晴海線最大の遺構。晴海橋。

廃止から約30年経った今でもしっかりとした佇まいだった。

遊歩道として整備される計画があるために依然として残しているのだろうか。

【追記】

東京都から再整備する計画が発表されました。出来た暁には、ぜひ再訪したい。

 

アップで。

 

 

少し進み晴海大橋の北側。

晴海ふ頭のかまぼこ型倉庫。ここまで線路が伸びていた。

自らの目で線路の痕跡を確認することは出来なかったが、一部アスファルトから露出した線路が見れるそうだ。

 


今回の探索は以上で終了です。晴海線は多くの部分が再開発で消滅してしまったものの、晴海橋梁など東京近郊で見れる廃線としては十分な見応えです。

豊洲地区の廃線は挙げだしたらきりがないほど沢山あるのですが、有名な一例としてこの晴海線を取り上げました。

今回のように東京レールセンター〜かまぼこ倉庫まで巡るとなると、徒歩で多めにとって1時間かかりますが、晴海橋梁だけなら豊洲駅から徒歩10分ほどで行けますので、気軽に訪れることが可能です。

2020年も近づき何かと話題になりがちな豊洲ですが、高層ビル群の再開発の陰にはモータリゼーションの波で多くの貨物線が消えていったことを心の片隅に留めておいて頂けると幸いです。

皆さんも是非足を運んでみてはいかがでしょうか?

それでは!

 

 

〇Wikipedia東京都港湾局専用線

 →こちら

 

〇Wikipedia越中島貨物駅

 →こちら


◯歩鉄の達人 東京都港湾局専用線

 →こちら


◯豊洲機関区様

 東京都港湾局専用線を主に題材として絵を描いておられます。手書きの暖かみのあるタッチが何とも言えない風情があります。興味のある方は是非。

 →こちら

 

《そのほかの活動媒体》

〇Twitter基本タイプ

 →こちら

 

【廃線探索ナンバリング №5】

 

読者登録してねどくしゃになってね!どくしゃになってね…