日経平均は25円高、ハイテク株が支え=東京株式市場・29日後場 

 29日後場の日経平均株価は前日比25円98銭高の1万113円24銭と反発。
先物主導で買いが優勢となり、底堅く推移した。様子見気分にさえない場面もあっ
たが、海外勢の買い戻しに支えられ、ソフトバンク<9984.T>やハイテク株などが指
数をけん引した。ただ、金融株や不動産株の戻りは鈍く、上値も重かった。東証1
部の出来高は19億4570万株。売買代金は1兆4004億円。騰落銘柄数は値
上がり739銘柄、値下がり807銘柄、変わらず132銘柄。

 明和証券・シニアマーケットアナリストの矢野正義氏は「これまでの10年3月
期第1四半期の決算はおおむね予想通り。日経平均1万円台は現在の企業業績に対
して楽観的で、仮に市場予想と一致しても買い進む材料にはならない水準だ。90
00円台で売っていた海外勢の買い戻しが指数を引っ張ったため、29日は強含み
で推移し、一部では1万円-1万500円にレンジを切り上げる見方も出ているが、
個人的には9500円が下値とみている。目先、1万円を挟んで小動き。重しとな
っている金融株が戻らないうちに上値追いは難しい」と指摘している。

 業種別では、アドバンテスト<6857.T>、東エレク<8035.T>などハイテク株が上昇
し、ホンダ<7267.T>など自動車株もしっかり。JT<2914.T>、山崎パン<2212.T>な
ど食品株も高い。コマツ<6301.T>など機械株も継続物色された。個別では、ソフト
バンク<9984.T>が日経平均プラス寄与率1位。ヤフー<4689.T>も高い。日立<6501.
T>も買われ、北京地下鉄向け鉄道部品の受注が明らかになった東洋電<6505.T>は高
値を更新。主力大証の吉本興業<9665.OS> はストップ高比例配分された。

 半面、09年9月中間期連結業績予想を下方修正した新日鉄<5401.T>など鉄鋼株
は下落。三菱UFJ<8306.T>など銀行株や、野村<8604.T>など証券株も停滞した。
三井不<8801.T>など大手不動産株も売られ、住友販売<8870.T>、東急リバ<8879.T>
などもさえない。商船三井<9104.T>など海運株も軟調。なお、東証業種別株価指数
は、全33業種中、12業種が上昇した。



提供:モーニングスター社
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日経平均は小反発、朝安後に切り返す=東京株式市場・29日前場

  29日前場の日経平均株価は前日比17円65銭高の1万104円91銭と
小反発。朝方は売りが優勢となったが、1万円接近で押し目買い意欲も根強く、
先物に断続的な買いが入ると日経平均も切り返した。6月12日の年初来高値
1万135円82銭を上回る場面もあった(取引時間中の高値は27日の
1万179円59銭)。為替の落ち着きもあって輸出関連株が上昇に転じたが、
上海総合指数の軟調推移もあって、伸び悩んだ。東証1部の出来高は9億4981万株。
売買代金は6818億円。騰落銘柄数は値上がり728銘柄、値下がり760銘柄、
変わらず172銘柄。

 リテラクレア証券・情報部部長の清水洋介氏は「企業決算は会社側の見通しが
良くないものもあるが、これまで業績に対して不透明感が強かっただけに、
決算発表で安心感が浮上している銘柄が多い。焦点となっていた1万円の攻防だが、
割らなかっただけに持たざる恐怖が先行し、買い戻しも入って下値は堅い。
高値水準を維持して引ければ、1万円-1万1000円のレンジに懐疑的な見方も後退し、
そろそろ切り上がってきたとする向きも強まる」と指摘している。

 業種別では、28日に決算を発表したJFE <5411> が買われ、きょう決算発表予定の
新日鉄 <5401> など鉄鋼株が堅調。日立金 <5486> も高い。アドバンテスト <6857> 、
キヤノン <7751> などハイテク株も物色され、ホンダ <7267> など自動車株もしっかり。
コマツ <6301> など機械株も上げに転じた。個別では、10年3月期第1四半期で営業増益
となったヤフー <4689> が買われ、米ソフトバンクと米ヤフーの提携報道で、
ソフトバンク <9984> も上昇。中国の鉄道向け電機品の受注が報じられた東洋電 <6505> も高い。
主力大証の吉本興業 <9665> はストップ高カイ気配。

 半面、国際帝石 <1605> など資源開発株は軟調。東栄住宅 <8875> など不動産関連株も
下落した。野村 <8604> など大手証券株が売られ、KABU.C <8703> などネット専業の
証券株にも売りが目立った。商船三井 <9104> など海運株もさえない。
なお、東証業種別株価指数は、全33業種中、10業種が上昇した。



(株式ニュース)
個別銘柄動向   7月29日(水)       提供:モーニングスター(株)

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 ●8870 住友販売 3,950円 -250円
 続落。
 民主党の「両手取引の原則禁止」方針を受けた、収益悪化懸念が続いている。
 民主党は27日に公表した政策集「INDEX2009」のなかで、住宅政策の一つと
 して、一つの業者が売り手と買い手の両方から手数料を取る両手取引を原則
 禁止する方針を示した。不動産仲介業者が大幅な収益減に陥るとの見方があ
 る。一方、収益悪化懸念が過度であるとの向きも。メリルリンチ日本証券は
 28日付で「民主党の不動産規制リスクは限定的に」というリポートを出した。
 リポートのなかで、最悪シナリオとして両手取引禁止により不動産仲介各社
 の利益が大幅に減少するリスクを挙げる一方、「実際の実現性は高くない」
 として、短期に最悪シナリオを織り込んだ株価が、今後徐々に反発すると予
 想。実現性が高くない要因として、両手取引禁止が政権公約であるマニフェ
 ストではなく、議論のたたき台の「INDEX」に記載されていることや、仮に
 宅地建物取引業法を改正するとしても、施行まで2年以上先となるとみられ
 ることに加え、中古住宅取引の活性化策も平行して具体化し、影響は限定的
 となる見通しであることなどを挙げている。

 ●7751 キヤノン 3400円 +30円
 反発。
 28日に09年12月期の連結業績予想(米国会計基準)の修正を発表。営業利益
 を従来予想の1800億円(前期比63.7%減)から1900億円(同61.7%減)に引き
 上げたことを好感。売上高は3兆3300億円から3兆2000億円(前期比21.8%減)
 に下方修正。

 ●8218 コメリ2545円 +90円
 年初来高値更新。
 28日に、10年3月期第1四半期の連結決算を発表。売上高が784億円(前年同
 期比3.8%増)、営業利益が60億6400万円(同2.6%増)と増収増益を好感。通
 期業績は、売上高2815億円(前期比1.4%増)、営業利益149億4000万円(同1
 .5%増)を変更していない。

 ●5486 日立金 908円 +56円
 反発。
 エレクトロ二クス向け、自動車向けの復調から、10年3月期第2四半期の営業
 損益が10億円の黒字になる会社側見通しを、複数の証券会社が前向きに評価
 。24日現在の東証信用倍率が0.63倍、28日の日証金の確報で、貸借倍率が0.
 43倍と取組妙味が増幅していることも注目と。

 ●3302 帝繊維 492円 +25円
 反発。
 28日に、09年6月中間期の連結業績予想を上方修正したことを好感。売上高
 を107億5000万円から119億8200万円(前年同期比31.5%増)、営業利益を10
 億5000万円から15億1800万円(同3倍)に増額。防災事業において、補正予
 算が成立したことにより、防災資機材の売上が増加。

 ●6505 東洋電機 829円 +100円
 ストップ高。
 29日、北京市で建設中の地下鉄車両向けに車両モーターなどを受注したこと
 を明らかにした。受注したのは建設中の亦庄(イーソウ)線、9号線、10号
 線の3路線向け車両計528両の基幹機材。三井物産子会社の三井物産プラント
 エンジニアリング、中国の現地電機メーカー湘潭電機と共同で受注した。
<NQN>◇今日の株価材料(新聞など・29日)キヤノン、今期上方修正 経費減で
▽米国株、ダウ平均は小反落 消費者信頼感の悪化を嫌気 ナスダックは続伸
▽政府、希少金属確保へ円借款 アフリカや南米の鉱山周辺(日経)
▽アサヒやキリンHD、第三のビール一斉に増産へ(日経)
▽自民政権公約、景気回復後に消費増税(日経)
▽経産省、「植物工場」普及後押し 全国に研究拠点 来月にも認定(日経)
▽政投銀と野村が運営 不動産投資信託(REIT)支援の官民ファンド(日経)
▽5月のS&Pケース・シラー住宅価格指数、前年同月比16.8%下落(日経、東京)
▽2008年の空き家率、最高の13.1% 地方中心に増加、総務省調査(日経、毎日)
▽損保ジャパンと日本興亜、統合比率1対0.9に きょう概要発表(日経)
▽SBIなどネット証券大手の4~6月期減収減益 売買が低迷(日経)
▽三井金と古河電、高機能素材の増産へ動く 携帯薄型化で銅はく需要増(日経)
▽キヤノン、09年12月期は減益幅が縮小 経費減で営業益62%減に(各紙)
▽神戸鋼、伸銅品で停止工場を再開 需要増で減産緩和(日経)
▽トヨタ、世界販売26%減 上期356万台、首位は維持(各紙)
▽ホンダ、米の2輪車生産終了(日経)
▽キタムラ、デジタル一眼レンタル事業に参入 9月から(日経)
▽サムスン、船井電に液晶パネル供給(日経)
▽エムスリー、医師向け米サイト買収(日経)
▽日産、英工場で新型ガソリンエンジン生産(日経)
▽東ガス、二酸化炭素(CO2)削減支援に進出 エネルギー関連設備の運転を受託(日経)
▽コマツの4~6月期、純利益47億円 中国需要に底入れの兆し(日経)
▽ヤフーの4~6月期、経常益5%増 広告事業は減収(日経、産経)
▽日野自の4~6月期、218億円の最終赤字 商用車落ち込む(日経)
▽パナ電工の4~6月期、最終赤字67億円 建築関連不振(日経)
▽シマノの1~6月期、純利益48%減 北米や欧州が不振(日経)
▽NSW、10年3月期は2億円程度の最終赤字のもよう 製造業向けソフトウエア開発が減少(日経)
▽ナフサ急反発、15%高 スポット価格、中国の石化需要拡大(日経)〔NQN〕