【ハルテック(5916)、上期業績を上方修正で続急伸】 ９日、10年３月期第２四半期累計(４－９月)の経常利益(非連結)を従 来予想の5000万円→１億5900万円(前年同期は3800万円)に上方修正し たことが買い材料。工事が順調に進捗し売上が増加したほか、コスト 低減が進んだことも寄与した。なお、通期の同利益は従来予想(１億 8000万円)を据え置いたが、上期(４－９月)の通期に対する進捗率が約 88％に達することから、業績の上振れ期待が高まった。同社は13日に 第２四半期決算を発表する予定。引けは７円高の102円。 【井関農(6310)、４－９月期を２度の上方修正で急反発】 ９日、10年３月期第２四半期累計(４－９月)の連結経常利益を従来予 想の13億円→21.9億円(前年同期は11.2億円)に上方修正したことが好 感された。同社が業績見通しを修正したのは８月13日に続いて２度目。 固定費の圧縮や販管費の削減が寄与し、利益を押し上げた。なお、通 期見通しは12日に予定する４－９月期決算発表時に公表するが、通期 (28億円)に対する上期の進捗率が78.2％に達したことで、業績上振れ を期待した買いが向かった。引けは24円高の366円。 【エスケーエレ(6677・ＪＱ/１株)、今期黒字転換・復配でＳ高】 ９日に決算を発表。09年９月期の連結経常損益は8.7億円の赤字(前々 期は8.8億円の黒字)に転落したが、10年９月期は1.5億円の黒字に浮上 する見通しとなったことが買い材料。前期は第８世代以下の液晶パネ ルメーカーの設備投資抑制などを背景にフォトマスク需要が低迷した。 今期は次世代(第10世代以降)大型フォトマスクを製造する滋賀工場が 本格稼働することや、抜本的なコスト低減への取り組みを継続するこ とで収益が改善する。また、今期は期末一括配当800円で復配する方針 としたことも買いに拍車を掛けた。引けは4000円ストップ高の４万円。 【近畿車(7122)、通期業績を上方修正で続急伸】 ９日に決算を発表。10年３月期第２四半期累計(４－９月)の連結経常 利益は前年同期比36.4％増の45.5億円に拡大し、併せて通期の同利益 を従来予想の65億円→78億円(前期は83.5億円)に上方修正したことが 買い材料。アメリカ子会社のダラス向け車両工事が順調に進捗し売上 が増加するほか、原価改善も寄与する。引けは68円高の829円。 【スクリン(7735)、通期を上方修正で急反発】 ９日に決算を発表。10年３月期第２四半期累計(４－９月)の連結経常 損益は176億円の赤字(前年同期は21.4億円の黒字)に転落したが、併せ て通期の同損益を従来予想の235億円の赤字→220億円の赤字(前期は 117億円の赤字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなったこと が買い材料。景気刺激策による国内や中国での需要増を受けて一部の 半導体・液晶メーカーが設備投資を再開し、同社が手掛ける半導体・ 液晶製造装置の受注に底打ち感が出てきた。人員削減や営業拠点の統 廃合などのコスト削減策も順調に進捗した。なお、第３四半期以降の 為替レートは１ドル＝90円、１ユーロ＝130円を想定。引けは28円高の 385円。 【コスモスイニ(8844・ＪＱ)、継続疑義の注記解消でＳ高】 ９日、10年３月期第２四半期の決算短信において「継続企業の前提に 関する注記」を解消したと発表したことが買い材料。10月30日付で主 要取引先金融機関から370億円の債務免除と305億円の債務の株式化の 実行を受けるとともに、ハウス(1925)などを引受先に新株を発行し、 総額695億円の資本増強を実施した。これにより債務超過を解消し、継 続企業前提に関する重要な不確実性は認められないと判断した。引け は80円ストップ高の437円。 【カプコン(9697/100株)、野村証券が格上げで反発】 野村証券が９日付で同社株の投資判断を「２→１」に引き上げたこと が買い材料視された。同社は４－９月期決算発表時に通期のゲーム以 外の事業見通しを下方修正したが、同証券は事業別計画と戦略の見直 しによってこの懸念は後退したと指摘。11年３月期も好調のゲーム事 業はソフトのラインナップが充実し、「デッドライジング２」や「バ イオハザードポータブル」、「モンスターハンター」シリーズ新作な どが業績を牽引するだろうと予想している。また、同証券では10年３ 月期の連結営業利益は160億円(会社側予想は155億円)、11年３月期は 175億円、12年３月期は190億円を見込んでいる。なお、目標株価は 2100円→1900円に引き下げた。引けは36円高の1560円。 【ソフトバンク(9984/100株)、純増数３ヵ月連続首位で３日続伸】 ９日、携帯電話各社が発表した10月の純増数で、ソフトバンクモバイ ルが９万7500件(９月は10万8000件)と３ヵ月連続で首位となったこと が好感された。米アップルの「iPhone 3GS」の好調が続くほか、基本 料金無料キャンペーンでモバイルナンバーポータビリティ制度を活用 した他社からの買い替えも多かった。また、同社ではきょう午前に、 今冬から春にかけて発売される新製品の発表会を開催。その中で米グー グルのＯＳ「アンドロイド」を搭載した携帯電話を10年春に発売する と発表したことも買い材料視された。引けは45円高の2190円。 【ブレーキ(7238/100株)、増資による希薄化懸念で急反落】 ９日、2500万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出し に伴う375万株の第三者割当増資を実施すると発表。新株発行が最大で 発行済み株式数の25.9％におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化が 嫌気された。発行価格は18日から25日までのいずれかの日に決定。調 達資金はグループの設備投資資金や借入金の返済に充てる。引けは66 円安の624円。 ■上下落率・出来高・売買代金ランキング(東証１部) …………………………………………………………………………………………… 値上がり率上位15位 値下がり率上位15位 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ １) 1898 世紀東急 +16.94 １) 6793 山水電 -16.66 ２) 8913 ゼクス +13.73 ２) 7238 ブレーキ -9.56 ３) 6208 石川製 +9.80 ３) 9312 ケイヒン -8.87 ４) 7122 近畿車 +8.93 ４) 8924 リサ -7.08 ５) 6369 トヨカネツ +8.33 ５) 3521 エコナック -6.97 ６) 7735 スクリン +7.84 ６) 8089 すてきナイス -6.48 ７) 3431 宮地エンジ +7.77 ７) 7936 アシックス -5.97 ８) 2432 ディーエヌエ +7.73 ８) 9070 トナミＨＤ -5.90 ９) 7757 電産サンキョ +7.42 ９) 3333 あさひ -5.52 10) 5916 ハルテック +7.36 10) 6282 オイレス -5.32 11) 6310 井関農 +7.01 11) 5912 日本橋 -5.28 12) 7280 ミツバ +6.87 12) 4704 トレンド -5.23 13) 1722 ミサワホーム +6.75 13) 6764 三洋電 -5.23 14) 9792 ニチイ学館 +6.73 14) 6430 ダイコク電 -5.12 15) 5741 古河スカイ +6.06 15) 8038 東都水 -5.06 出来高上位15位 売買代金上位15位 ￣￣￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ １) 8411 みずほＦＧ 117099 １) 8306 三菱ＵＦＪ 43878 ２) 8306 三菱ＵＦＪ 87217 ２) 7203 トヨタ 40889 ３) 6764 三洋電 73433 ３) 8604 野村 29435 ４) 9205 ＪＡＬ 49866 ４) 8316 三井住友ＦＧ 28334 ５) 8604 野村 46026 ５) 6502 東芝 23867 ６) 6502 東芝 45547 ６) 9984 ソフトバンク 22782 ７) 6501 日立 26039 ７) 8411 みずほＦＧ 20974 ８) 6310 井関農 25194 ８) 9983 ファストリ 15531 ９) 6701 ＮＥＣ 23471 ９) 7267 ホンダ 15479 10) 7201 日産自 21348 10) 9437 ＮＴＴドコモ 14774 11) 5401 新日鉄 21117 11) 9501 東電 14200 12) 7012 川重 19167 12) 7201 日産自 13991 13) 8564 武富士 18338 13) 8058 三菱商 13716 14) 8404 みずほ信 14768 14) 8591 オリックス 13385 15) 7261 マツダ 13557 15) 6764 三洋電 1209