米国株反発、ダウ359ドル高 FRB大幅利下げ好感、金融株に買い膨らむ

【NQNニューヨーク=荒木朋】16日の米株式相場は大幅に反発。ダウ工業株30種平均は前日比359ドル61セント高の8924ドル14セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は81.55ポイント高の1589.89で終えた。米連邦準備理事会(FRB)による大幅利下げ決定などを受け、幅広い銘柄に買いが入った。

 FRBは午後2時20分過ぎ、米連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標をゼロ―0.25%にすると発表。さらにFRBは国債買い入れなど量的緩和の導入を示唆した。市場予想以上の金融緩和策決定を好感し、FOMC後に株価は一段高となった。ダウ平均は上げ幅が400ドルに接近する場面があった。

 同日決算発表したゴールドマン・サックス(GS)は、金融市場の混乱の影響を受けて1999年の上場以来初の赤字決算に転落した。ただ、悪材料出尽くしとの見方から朝方から堅調に推移したことも市場心理の好転を誘った。小売大手ベスト・バイの決算も市場予想以上となり大幅高となった。

 早朝発表された11月の消費者物価指数(CPI)は前月比1.7%低下と、低下率は過去最大となった。11月の住宅着工件数は前月比18.9%減の62万5000戸と減少幅は市場予想以上だった。デフレ懸念や住宅市場の低迷継続を確認する内容となったが、FOMC結果待ちの状況とあって相場は特に売り材料視しなかった。

 S&P500種株価指数は44.61ポイント高の913.18で終えた。業種別S&P500種株価指数は「金融」の11%高を筆頭に全十業種が上昇した。フィラデルフィア証券取引所の半導体株指数(SOX)は6%弱の上昇となった。

 ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約15億4000万株(速報値)、ナスダック市場は約22億3000万株(同)だった。

 GSは14%高で終えた。モルガン・スタンレーも高い。シティグループ、JPモルガン・チェースはともに二ケタの上昇率。ダウ構成銘柄は全30銘柄が上昇した。ベスト・バイは18%の急伸。ゼネラル・モーターズ(GM)は4%高。米メディアが17日にも米政府が自動車救済策を発表すると報じた。


(12/17 7:40)