米国株、ダウ172ドル高 ナスダック42ポイント高、午後の金融株高で

【NQNニューヨーク=川内資子】3日の米株式相場は大幅続伸。ダウ工業株30種平均は前日比172ドル60セント高の8591ドル69セントで終えた。ナスダック総合株価指数は同42.58ポイント高の1492.38で終えた。弱い経済指標などを受けた売りと買い戻しが交錯し、方向感の定まらない展開が続いた。ただ午後に金融株を中心に買いが膨らみ、相場を押し上げた。

 民間雇用サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した11月の全米雇用リポートで、非農業部門の雇用者数(政府部門を除く)が前月比25万人減と市場予想以上に減少した。携帯情報端末「ブラックベリー」を手掛けるリサーチ・イン・モーション(RIM)が9―11月期決算が従来見通しを下回りそうだと発表。米景気や企業業績への懸念から売りが先行し、ダウ平均は一時180ドル超下落した。

 午前中ごろに米調査会社が前週末以降の年末商戦のインターネット販売が前年比大幅増となったと発表した。ほぼ同時刻に11月のサプライマネジメント協会(ISM)が発表した非製造業景況感指数は市場予想以上に悪化したが、ネット販売の調査への反応が大きく小売り株などが買い戻された。その後は売りと買いが交錯したが、午後に買いが膨らんだ金融株が相場を押し上げた。悪材料が続いた割に相場が総じて底堅かったことが買い戻しを誘ったとの指摘があった。

 米抵当銀行協会(MBA)が発表した週間の住宅ローン申請件数は増加した。米連邦準備理事会(FRB)は米地区連銀経済報告(ベージュブック)で、経済全般が全地域で弱まったとの判断を示した。ただ、新味に乏しいとして相場の反応は目立たなかった。

 業種別S&P500種株価指数では全十種のうち「素材」を除く九種が上昇。「金融」が5.6%高、「消費循環」が4.3%高と上げが目立った。

 ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約15億5000万株(速報値)、ナスダック市場(同)は約23億株だった。

(12/4 8:28)