「あの子、色んな男と寝てるんだよ。」
あの時は、僕は君を知らなかった。
初めは、みんなでカラオケに行った時にその中の一人で、
彼氏は居なくて、絵を描くのが好きっていうことを知った。
あとは、ものすごく笑顔が可愛くて、食べることも好きだということは僕だけが知っていて。
それからは仲良くはないけど、
たまにみんなでよく遊んでた。
僕はその度に、君を知っていって気づくと、君のことが大好きになっていた。
もっと君を知りたくなっていて。
二人でデートに行くくらいまで仲良くなれた。
そろそろ君に告白しようと思っていた時、友達から君の噂を聞いた。
「あの子、色んな男と寝てるんだよ。」
次の日、僕は君に告白して付き合った。
みんなが言う「噂」なんて、僕は気にしない。
実際、そのことが事実なのか、嘘なのかそんなのもどうでも良い。
ただ、目の前にいる君を、しっかりと向き合った上で大好きになった。
僕が「好き」って言った時、君は泣いて喜んでいた。
みんなは知ってるつもりでも、俺は君を誰よりも見てたし、知っているから。
これからどうなるかは分からないけど、君とずっと一緒で、二人で幸せになれるだろうなと勝手で根拠のない自信があった。
そして、今、僕たちは僕と君と子供と三人で暮らしてる。
やっぱり僕は間違っていなかった。
他の友達から後で聞いたことだが、
君は男子から人気あって、他の女子から嫉妬されることも多かったってこと。
君はとても純粋だってこと。
「そんなのこと聞かなくても知ってるよ!」とツッコミをいれたけど。
噂を信じるかどうか、それが事実か嘘か。
そんなことは目の前の人と向き合っていれば、気にならない。
コソコソと影で悪口を言ったり、
色んな人に言いふらしたり、
憶測で色々言ってみたり。
それをする人達とはその程度の仲だったってことだ。
僕はそんなことをしてるより、出会った人に感謝して、僕の好きな人と一緒に笑っている方が幸せだ。