生活していて、時間に追われることが度々あります。この時間とは、一般的に時計を基本として考えられています。ここでの「時間」とは、表面的な時間ではなく、「今まで生活をしてきた歳月」とか物理的な空間ではなく、「心の中での隙間とか空間」を意味します。時間という漢字は、時刻と空間を一つにして表されたと理解しています。

太陽と月

 大昔の人達は、現在のように時計もなかった時代ですから、時刻を知るには、太陽の傾きによって時を判断していました。朝、周りが明るくなると目が覚め、外に出てその日の食べ物を得るために時間を使います。獲物を捕らえるために狩りに行ったり、食彩になるものの収穫など。日が沈むと外から帰ってきて、住居で寝るだけの生活です。昔の人の知恵で、収穫出来る時期を知るために、夜空を見て月や星の動きを観察しました。日が短くなる冬至の頃、作物の収穫が終わり、季節が寒くなる時期を神無月といった。また、日が長くなる夏至の頃、雷がなり雨が降る季節で、水無月と呼ばれ、水の月とされていた。これらの季節を司るのは、月の動きだったのです。太陽と月が昔の人に時と歳月を教えてくれた。

時と時の間

 今のように、時計がない時代にはお日様の位置で時を感じていた。日が暮れるまでに今日のやることを済ませるために、時間を有効に使った。そのやらなければならないことを心の中に秘めて、時間を詰める。その心の秘め事がその人の心の空間。例えば、心に余裕のある方とかやることが少ない方は空間が多い。この空間が短い人は、無駄な時間を費やすのではなく、時間を上手く埋めるのです。中には、睡眠時間を縮めたりする人もいます。でも、睡眠時間まで短縮しなくても、上手に時間を使うことをおすすめします。第一からだに良くないから。時間は、限られていますが、心の空間を埋めるために、時と時の間を上手に使わなければならない。