清水富美加さん本人が参加し証言する座談会は映像でも視聴できて、さらに書籍化(20204月)されています。

宏洋氏の本のすり替え

芸能事務所の闇

自殺に追い込まれた女優の本音が明るみになっている。

清水さんと、そもそも釣り合っていない宏洋氏側の妄想が浮かび上がる。


宏洋問題「転落」の真相
徹底反論座談会2より抜粋①


酒井太守(司会)

宏洋氏の本でいきますと、千眼さんについての部分は、第四章の154ページあたりからになります。これは20192月の「週刊文春」の記事にも出ていましたが、「結婚強制」と彼が主張しているところです。「教団と訣別しようと思った最も大きな理由は、2017年に起こった女優の清水富美加さんの事件です。隆法から『清水さんと結婚しなさい』と言われたことが、そのきっかけです」とあります。次のページには、「20172月に大悟館で、隆法と私、清水さんと清水さんの父親4人で会って、初めて食事をしました」とあります。すでにここで間違いがあります。まず2月ではなく1月です。さらに、4人ではないんです。そこにいらっしゃったのは、咲也加さんと


大川咲也加(副理事長 兼 総裁室長)

紫央さんと私もいたので、6人はまず間違いなくいましたし、秘書の方も、お茶出しとかをしてくださっていたので、78人はいました。


酒井太守(司会)

そうですね。ですから、証人はかなりの数います。

本では、そこからすぐ、次の日に飛びます。しかし、次の日は宏洋氏は大悟館に来ていませんし、翌々日もノロウィルスに冒されて寝込んでいたので、いつの話か分かりませんが、「次の日、隆法に言われました。『清水さんには、いまの事務所を辞めさせる。宏洋は彼女と結婚しなさい』」と書いてあります。


大川紫央(総裁補佐)

こんな言葉は聞いたことがないです。


大川咲也加

聞いたことがないですね。


大川隆法

本当に悪魔の声でも聞こえてくるのでしょうか。演技でやっていたとおり、悪魔の声でも聞こえているのかな、これは。


酒井太守

そうかもしれません。


大川咲也加

そんなことを言える状況ではなかったですから。


大川隆法

言える状況ではないでしょう。


大川紫央

富美加さんの人生の一大決心というか、岐路に立っているときに、「うちの長男と結婚してください」なんて言えるわけがないです(苦笑)。


大川隆法

いやあ、それもまた"ものが悪い"ですからね。キムタクのようになってくるなら結構ですけど。ご推薦できるけど。

 当時の彼は、「何だったらできるんだ」というところで、必死に"食べていけるかどうか"を試しているところでしたからね。

ちょっともう、妄想も入っているのだろうと思います。


酒井太守

そうですね。当時、周りがいろいろと忙しく動いているなかで、宏洋氏だけが自分の女性探しに邁進していたということですね。

そして、「清水さんには、いまの事務所を辞めさせる。宏洋は彼女と結婚しなさい」のあと、次のページには、「『それはダメでしょう。やりかけの仕事もあるし』と、私は反対しました。しかし例によって、こちらの意思は反映されません。『もう決まったことだから』の一点張りです」と書いてあります。


竹内久顕(メディア文化事業担当理事兼

アリ・プロダクション株式会社芸能統括専務取締役)

この「それはダメでしょう」というのは、出家と結婚を否定した話になっていますが、彼の当時言っていたのは、結婚についてではなく、出家についてです。千眼(清水)さんが精神的にも肉体的にもいっぱいいっぱいで、本当に死にたいというか、命の危険性があって、それで救済措置として出家の道をお許しいただいたという、その話を覆そうとして粘っていたということです。

そのとき、宏洋氏は自分のことしか考えておらず、「大手の芸能事務所にこんなふうに反旗を翻したら、自分が脚本・準主演を認めてもらった映画『君のまなざし』(製作総指揮・大川隆法、2017年公開)の上映に支障が出るかもしれない。この業界で自分は生きていけなくなるかもしれない。自分の芸能の道が絶たれる」ということばかりを心配していました。千眼さんが心身共に追いつめられていたにもかかわらず、「清水さんは、やりかけの仕事もあるから、元の事務所で続けるべきだ。『東京喰種』の映画も二作目を今後やるべきだ」と言っていたのです。

2017年の1月の下旬に、私と宏洋氏とで、千眼さん本人とお父さんに、東京正心館で「清水富美加の守護霊霊言」を観てもらいました。そのあと、私から千眼さんに、「映画『さらば青春、されど青春。』(製作総指揮・大川隆法、2018年公開)のヒロインをぜひオファーしたいと思っています」というお話をしたら、ものの数秒で、「ぜひ出たいです」ということで、もしかしたら事務所は辞めてしまってもいいかもぐらいにおっしゃってたんですね。

そのとき、宏洋氏のいつものパターンなんですけど、自分が予想しなかった言葉を女性に発せられると、"M根性"が出てきまして、けっこう極端に喜ぶんですね。体を上下させて興奮していたんです。

彼はYouTubeの動画で、そのとき、私が電話をして千眼さんを大悟館に連れていったと言っていますが、事実は、宏洋氏自身が酒井さんに電話をして、「今から千眼さんを連れていきます」と言って、千眼さんとお父さんを大悟館に連れていったんです。


大川隆法

「自分で判断ができないから、大悟館に連れていっていいか」という感じだったんですよね。


竹内久顕

そうですね。


大川紫央

酒井さんは、実際にその電話を受け取ったわけですね。


酒井太守

受けました。それでそのとき、先生のお言葉として、「事務所を辞めさることについては、そんなに無理しなくていいですよ」と、そういう話も伝えました。


千眼美子(清水富美加)

そうですね。霊言を拝聴したあとに、突然、大悟館に向かうことになりまして、それがさっき言っていた大悟館での食事だったんです。四人ではないんですけど。

そして、そのときに、「映画『さらば青春、されど青春。』に出たいけれど、事務所といろいろあるので、もし出るにしても、正式なやり取りがないと難しいので」というお話をさせていただいたり、その話の流れのなかで、いろいろな役というのか、きつい役をやっていることとか、事務所の体制の話などもさせていただきました。


大川隆法

うん。


千眼美子

私はそのとき、ニコニコして話してはいたんですけども、SOSを出していたのを先生が感じ取ってくださって、救済措置として、その後、出家をお許しくださったのではないかと思っています。

ですから、出家には、結婚とかは全然関係なかったと思っております。


大川隆法

私は、あのときすでに、清水さんが出ていた当時の作品を観て、だんだん"悪いほうの役"に回されていきつつあるのをキャッチしていました。

ガッキー(新垣結衣)さんは"いいほうの役"にしか出さないのですが、清水さんについては、「悪いほうの役で隙間に差し込んでいこう」という、プロダクションの方針を感じていたのです。


千眼美子

はい。


大川隆法

実際に、「飛び降り自殺をしたくなるようなことが何回かあった」ということも、お父様が言っておられたような気がするんですけど。


千眼美子

はい。


大川隆法

それは、ちょっと危ない。そういう役をやっていたら、悪霊に憑かれて本当に自殺することもあるので、危ないから、このときは、「もう少し自分を大事にしなさい」というようなことを言ったと思います。


千眼美子

はい。


大川隆法

「(竹内)由羽さんにも同じようなことを言われた」と言っていたような気がするんだけど、違ったかな?


千眼美子

そうですね。私が「死にたいと、毎日思ってる」と言ったことに関して、「自分の命を護らないといけない。自分の声を聴かないといけない。『仕事だから行かなきゃ』と言っていたら、本当に死んでしまうよ。自分を大事にしたほうがいい」と言って、止めてくださいました。


大川隆法

映画の「暗黒女子」から「東京喰種」の流れは、もう本当に死にに行くような流れだったと思います。はっきり言えば、「東京喰種」の二作目対 今の「ザ・リアル・エクソシスト」で、どちらに出演するかという選択でしたよね。どちらの側に立つかということで。

宏洋はあちらの「東京喰種」のような映画に出たいほうでしたから。人を喰う役だったら出たいほうなので、彼の価値観はそちらのほうに近いのかもしれません。今、""が入っていますからね。

私のほうは、「清水さんは、そちらから離れていかないと、もう危ないな」と感じていたので、幸福の科学のほうで、どのようにでも対応するつもりではありました。

そのあと、宏洋がいろいろと言っていましたが、彼は(霊体質で)霊が入るには入るので、千眼さんの前事務所の社長の守護霊が入ったままでていかなくて、四月、五月ぐらいまで大変でしたよね。あちらの意見を代弁していましたね。


大川紫央

そもそも、宏洋氏からの提案によるものだったのですが、「キャスティングで、清水さんに一回、お声をかけてみようか」というところから話は始まっていると思います。

そして、話を聞いているうちに、「死にたい」と思っていることとかを聞いて、「富美加ちゃん、大丈夫かな」と思っていたんですけど、「死にたいと思うときもあります」ぐらいなのかなと。こちらも「まぁ、大人として生きていくには、そういうことを思うときもあるのかな」と思っていたんです。

ただ、具体的に話を聞いていると、

「実際に窓から飛び降りようとして、お父さんが引き止めに入った」とか、実際、そこまで事態が行っていたということに、こちら側としても衝撃を受けたところはあって、「このまま放置しておいて大丈夫なのか」と真剣に考え始めました。


竹内由羽(宗務本部特別参与) 

ほぼ二十四時間、私も美子ちゃんと一緒に生活をしていくなかで、いろいろと話を聞いて、「死にたいと思っていた」というレベルではなくて、「もう死んじゃうんじゃないかな、今」というぐらいのレベルなんだと感じるようになりました。そういう精神状態ではありました。

宏洋氏は「千眼さんは仕事を放棄した」と言っていますけど、そうではなくて、毎日、スケジュールが入っているところにはきちんと行っていました。

そうしたなかで、本当に精神的にギリギリのところで、出家をしております。


竹内久顕

千眼さんは、実際は、出家したあとも仕事は続けていて、大阪にも番組の収録で行っていました。精神的にいっぱいいっぱいのなかでやっていたんですけど、宏洋氏にはどうでもいいことだったのでしょう。