【感謝を求めるな】

世の中には、恩知らずの種は尽きない。
声に出して感謝するのは、幼稚園児か、小学生までで、中学生以降は、毒づいたり、さらに不平を言ったり、知らんぷりしたりするものだ。
大人になれば、社交辞令や商売以外で、お礼を言われることは、まず、ないものだ。

ただ言えることは、感謝されることを期待して、他人に親切にしないことだ。
お礼を折り込んで、与える行為をしないことだ。
あなたは裏切られ、品性まで貧しくなるからだ。

子育ても、見返りを求めないことだ。
「子供は五歳までで親孝行を終える。」という言葉もある。
与えること自体に喜びを感じよ。大人になっても、親孝行で、感謝する子を得たら、十人に一人の幸福と心得よ。
(第6集「光と影」心の指針70)