【人間関係を向上させる三つの視点】

最初に、「『ものの見方や考え方は、人によって、それぞれ違う』ということを、基本的に知らなければならない。なぜなら、『みな、自分と同じ見方や考え方をするものだ』と思うところに、人間関係の不調和は起きやすいからだ。そして、『自分とは異なる見方や考え方をする人がいる』ということを知ることが、寛容さや包容力につながっていく」と述べました。

次に述べたのは、「人の欠点や弱点を中心に見るのではなく、できるだけ、長所やよいところを見るように努力しよう。『欠点や弱点を指摘することで、自分の頭のよさを誇示しよう』などと思わないようにしよう。これは、『そうしよう』と決意したときから、できるようになっていく」ということです。・

それから、三番目として、「人間は、独立した個性を持った存在である。したがって、最後は、お互いに、その独立した個性の部分を認め合わなければ、人間関係はうまくいかない。お互いを独立した個性としてした認め合いながら、一定の距離を取りつつ、人間関係を上手につくっていくことが大事である」ということを述べました。
(心を癒すストレス・フリーの幸福論p89)