幸福学概論p47

一方では、貧の解決として、

「どうしたらお金持ちになれるか」という研究がいろいろな角度からなされています。


個人的な体験論から、それを書く者もあれば、実業家として大成した方の伝記などを通してそれを伝える者もあります。 

 あるいは、鉄鋼王のアンドリューカーネギーに頼まれ、何十年もかけて五百人もの成功者の研究を重ねた結果、それを「成功の思想」として体系化したナポレオン・ヒル博士のような例もあります。


 つまり、「『事業に成功した人には共通する何かがあったのではないか』ということについて、 それを体系的に著したものを学べば、誰もが幸福になれる、あるいは、事業において成功し、巨富を築くことができる」ということを提案したのです。  


また、それに学んで起業し、事業家として成功した人は、この百年余りのなかに数多く出てきていることは確かですし、日本でもそういうことが報告されています。  


ただ、アンドリュー・カーネギーの依頼によって成功学を体系化したナポレオン・ヒルであっても、モチベーション理論のなかに、まだ半分ぐらいは宗教的なものがありました。