財政再生計画素案をまとめた北海道夕張市は28日、初の住民説明会を農業研修センター(同市沼ノ沢)で開いた。約20人の参加者からは将来の医療体制についての質問も出たが、藤倉肇市長は計画に理解を求めた。

 素案は、市立診療所の新築など新たな74事業を盛り込む一方、赤字を今後19年間で解消するとしている。赤字返済期間を昨年11月段階の30年から短縮するため、当初の87事業のうち共同浴場の維持補修など13事業の盛り込みを先送りしたことについて、藤倉市長は「夕張市の自助努力があってこそ、国や道に支援を求められる。(先送りした事業も)財源を調達して随時実現する」と説明した。

 参加者からは「市立診療所を新築するが、(病床などの)体制はどうなるのか」との質問が出され、市側は「病床がある診療所としてしっかりと地域医療の中で位置付けたい」と回答。このほか「(月給が)手取り13万円という市職員もいる。国や道に要望し職員も意欲を持って働けるようにしてほしい」との意見なども出された。

 説明会は各地域で計6回開かれ、市は最終的な計画案をまとめて2月中旬に開かれる市議会に提出する。【吉田競、堀井恵里子】

<国民読書年>開始を宣言 活字文化議員連など3団体(毎日新聞)
次回介護報酬改定で保険料上昇を示唆―山井政務官(医療介護CBニュース)
清水女流名人、歩切れで粘れず…女流名人位戦第1局(スポーツ報知)
要介護認定のバラツキ是正「一定程度達成」-日医(医療介護CBニュース)
<匿名通報ダイヤル>2月から児童虐待の情報も受け付け(毎日新聞)