毎年、初詣では1月2日にさいたま市の大宮氷川神社へ行っている。今年は三が日で約205万人(警察調べ)の参拝客が訪れたという。全国でベストテンに入っており、例年、長蛇の列となるが、時間帯のせいか今年はスムーズに参拝できた。

 氷川神社は孝昭天皇3年(紀元前473年)に創建され、祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)だったが、明治15年に社殿を改造した際、現さいたま市に分散していた稲田姫命(いなだひめのみこと)と大己貴命(おおなむちのみこと)を組み込み三柱の神をまつっている。

 参道はケヤキなどの並木で覆われているが、以前はマツやスギが主流だったらしい。戦中戦後に燃料として伐採されたため植え替えられた。三が日に参道に並ぶ屋台は100店を超える。出店でいか焼きを肴(さかな)に熱かんを飲むのが当たり前のように、“正月の儀式”のひとつになってしまった。

 店を出ようとしたとき、青森県に単身赴任している知人に会った。浦和総局(現さいたま総局)勤務時に市町村合併問題を熱く語り合った人だ。青森から観光大使を委嘱されているという。血糖値や尿酸値が高いなど体調面の話から始まり、「厳しいなぁ」を連発する。自社の支店統合は避けられないという。

 今年12月、青森県が待ち望んでいた東北新幹線の延伸が実現する。現在、東京から最短で約4時間かかっているが延伸により40分間短縮される。東北に新幹線が通った昭和57年からなんと28年になる。

 この間、東北は大きく様変わりしてきた。仙台市が政令指定都市になり、盛岡、山形、秋田と新幹線が開業。メリット、デメリットはあるものの、少なからず恩恵を得た。それだけに企業や観光客の誘致は八戸に延伸されたときから始まっている。

 知人によると、青森ねぶたが行われる8月までが勝負という。今、首都圏を中心にキャンペーンを展開しているが、知人から「とことん青森2010」と書かれた大量のパンフレットが送られてきた。

 青森の冬の名物「じゃっぱ汁」を食べに来いとメモ書きがあった。「じゃっぱ汁」とは鱈(たら)のアラのことで大根、白菜、豆腐、コンニャクなどをみそで煮る料理で体の芯から温まるという。

 背水の陣をしいていると聞く。なぜなら5年後には北海道まで新幹線が延伸されるからだ。今年は青森がブレークする?(地方部長 津崎文明)

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