夕暮れの窓辺
気持ちを抑えるために読んでいた小説を
テーブルの上に伏せて
ゆっくりと流れる雲を
時間の彼方に見ていた
失恋をした現在の心境が
大きな空のキャンパスに
哀しい色で描かれていたから
数時間前
僕は心の重い扉を開いて 告白した
ずっと好きでいた彼女に
彼女の答えは わかっていたけど
卒業までに 僕のこの思いを
伝えたくて
クラシック・ミュージック
ウィーン・フィルの奏でる [田園]
長閑な調べに やさしく包まれている
果てしのない大地が まぶたの内に広がってくる
この窓に ”夜のカーテン” がかかるまで
そこで眠りたい
君と過ごす日々に 夢で逢いたい
手紙のほうが
この思い すべてをきちんと
伝えられたかもしれない
ずっと好きでいた彼女に
彼女の答えは わかっていたのに
どうして こんなに傷つくのか
自分にくやしい
東の空に
輝きだした星の数だけ
涙がこぼれた・・・
夕暮れの窓辺